3月21-23日(日-火)49-51日目
3/24 12:29 とりあえず3日分の途中までです、ごめんなさい!
国営新聞未反映。23日分は一部未反映等ありますが、取り急ぎ公開。
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国内の動向
3/14 の 悲惨な弾圧と戒厳令の発令があったラインタヤ
3/14-18の間に、58名が死亡、53名が重傷。昼間は不気味なほど静か。
夜10時〜2時の間、恐怖心を忘れさせないため 音爆弾が鳴り響く。
元々 全国各地から人が集まったエリアであり、誰が信用できるかも、わかりにくい。一部の人はこの街を既に離れた。
ミャンマーの抗議活動は、人なし での抗議 や 早朝抗議、夜間の座り込み抗議など、デモの形が変化。
今回は写真多めでお送りします。
人なし抗議
先日来、幾つか抗議活動の変容は紹介してきたが昨今の動き
人形による抗議
かわいいぬいぐるみバージョンも。
車のすれ違いざまに3本指を掲げる抗議方法
また早朝の抗議などにも展開
カレー(サガイン管区)ではバイクでの抗議者に無料でガソリンを提供
カレン州での抗議。カレンの衣装がきれい。
その他、多くの人が集まっているエリアも多い
インド国境のタムーでも抗議活動
夜間の抗議(21日の夜)
▼連邦議会代表委員会(CRPH)
Dr.Sa Sa 氏が スピーチの中で ロヒンギャに関しても触れ
「2017年に、我々の兄弟姉妹である数千ものロヒンギャが殺害された」
とコメント。ロヒンギャのワードを使うこと、兄弟姉妹と表現すること、いずれも素晴らしい行動だと感じた。
インドのミゾラム州の首相が CRPH が 外務大臣に任命した Zin Mar Aung 氏とオンラインミーティング
CRPH が 任命した 外務大臣のスピーチ
「戦いは我々のためではない。人類のためのものである」
この最後の締めくくりが格好いい。
「我々は80%ほどのところまで来ている」との コメント
CRPH が 社会福祉・救済復興省大臣を任命
▼逮捕・拘束者 ※AAPP(Burma) より
21日 単日 320名(実際にはもっと多いと見られる)
うち 2,2990名が 今も拘束中
22日 単日 17名(実際にはもっと多いと見られる)
うち 2,302名が 今も拘束中
※いずれも固有名詞での確認が取れている人数
▼ラインタヤへの寄付活動に向かっていたスタッフが逮捕
Thukha Kari charity group という 慈善団体の代表とスタッフが拘束
3日間拘束され、寝ずの尋問を受けた BBCのジャーナリストが釈放
誓約書に署名の後に釈放も中身については触れず。また外傷はなし。しかし大きな精神的ダメージを受けている様子。
▼死者 ※AAPP(Burma) 参照
21日 単日 少なくとも 10名累計 235名 超
21日(日)に 慈善団体 We Love Yangon の 事務所が急襲され、35歳の女性が転落死。
同団体は CDM を続ける公務員のサポート等を行なっていた。
原因は不明。逃げる際に 非常階段から転落なのか突き落とされたのかは不明。
モンユワでバリケード設置中の男性が頭を撃たれて死亡
21日の死者に関する情報
マンダレーで亡くなった 6名の中には 15歳の少年も。
22日 単日 少なくとも 12名累計 247名 超(前日分 +6名も判明)
▼夜間の動き(前夜分)
▼ネットブロック ※NetBlocks より
21日 深夜 1時〜朝 9時 まで 固定回線が通信遮断
22日 深夜 1時〜朝 6時半 まで 固定回線が通信遮断
23日 深夜 1時〜朝 6時半 まで 固定回線が通信遮断
※モバイル通信は 深夜 1時以降 終日利用不可
夜間の通信遮断 連続 38日目 + 終日 モバイル通信遮断 連続 9日目(3/15〜)
加えて 3/18〜 MyanmarNet 等の 公共Wifi サービスも遮断。
残っているのは 日中の固定回線のみ。
※具体的には、MPT, Telenor, Ooredoo 等のモバイル通信は利用不可で
在宅勤務や田舎エリアなど影響は広範囲。
▼CDM(市民的不服従運動)
政府の社宅から追い出される人々。
CDM参加の 教育関係スタッフ に対して「3/22 までに 職場に戻らなければ23日には停職処分にする」と
▼民族系
KNU の 報道官のインタビュー
KNU の 方向性等 興味深い内容が含まれている。
ミャンマー国軍の動向
CRPH を 非合法な組織 と国営新聞で発表
観光の再開を記念して、Min Aung Hlaing氏の息子が所有する エーヤワディのチャウンターにあるホテル「Azura Beach Resort」を軍が指名した人達が訪問して式典を開催
▼国営新聞(朝刊) ※あくまで国軍が 言い分主張するメディア
※追って更新します。
3/21 国営新聞(こちら)
1面:
(概要)
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(その他)
3/22 国営新聞(こちら)
1面:
(概要)
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(その他)
3/23 国営新聞(こちら)
1面:
(概要)
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(その他)
国際社会の動向
ミャンマーから中国へのレアアースの輸出が落ち込み、世界的にも不足となるリスク
インドのミゾラムの首相は、ミャンマー情勢に対して慎重な対応を取る、インド首相に対して 国民が選んだ代表者と対話するように提言
CRPH が 外相に任命した Zin Mar Aung氏と話した、とも。
タイ国境近くでは、ミャンマー国境での戦闘の可能性に備えて、子どもたちに銃撃戦発生時の防衛方法(すぐに地面に伏せる等)を指導。
台湾の台北中心部で、ミャンマーコミュニティ関係者 約 400名が集まり、88世代の革命歌を歌い、追悼の意を捧げた。
ミャンマーへの経済制裁について EUの ドイツ人 外交政策局長が コメント
「死者数の増加は耐えられないほどに。EUの制裁は 国民を罰するわけでなく、個人を対象」
ミャンマーから出国しようとしたオーストラリア人2名が拘束され自宅軟禁に。 現在 拘束中のショーンターネル氏の友人。
▼経済制裁
アメリカ と EU が制裁を通じて 軍関係者への圧力を強める
下記にそれぞれ記事もあるが、EU の制裁と米国の制裁の両方の情報をまとめた記事。
22日(月)EUが新たな経済制裁。クーデターに関与した軍人が対象。
今後、軍財閥企業である MEHLやMEC との取引禁止など対応強化予定。
(公式ページはこちら)
実際に発行された文章が下記の通りだそうです。
米国も経済制裁の対象者を追加
警察部隊の指揮官、特殊作戦司令官の中将、33部隊、77部隊 等 も追加
制裁状況まとめ(上記 2点も反映済)
▼ASEAN
緊急のASEAN首脳会議 開催がどうなるか?
特に大きな進展把握できてません
▼日本
特に大きな進展把握できてません
私の所感 + おまけ資料的な何か
お手伝いさせていただいているクラウドファンディング あと7日。
かなり多くの方のご協力をいたえだき、先日 第1弾支援も先駆けてしてきた活動報告も載せてますので、何かできないか? と考えている方は形のひとつとしてご覧くださいませ。応援コメントがあたたかく嬉しいです。
▼各種のイベント案内
3/24(水)16:00〜17:30
クーデターの日本社会&ビジネスへの影響と展望
〜1988年のクーデターとの比較、現地記者、危機管理、Z世代〜
一言でまとめると、伊野先生登壇! 1988年 ミャンマー大使館におり、専門調査員として働いていたわけで。これはつまり 88年にミャンマーで何があったのか、を誰よりもよく知る日本人の代表格が伊野先生であるという事だと解釈しています。先日、打ち合わせにお邪魔させていただいたが、88年との比較は面白いし、語り口も軽快で、期待度高いです。
しかも、ここに現地滞在の記者や危機管理のプロ、Z世代 x ミャンマーをよく知る大学院生というプレイヤーも華を添えてくれます。彩り鮮やかでいろんな視点から学び直しができる場になると想像しています。
3/25(木)19:00〜21:00
ミャンマーの民主主義を守るために〜日本の官民の責任〜(満員御礼?)
2月にもビジネスと人権に関するセミナーを行なっていた Human Rights Nowさん主催。この 1ヶ月の中で、人道危機はより悲惨なものになり、軍による非人道的な報道はかなり増えた。しかも今は メディア弾圧など言論の自由も弾圧され、市民はインターネットへのアクセスも遮断され、人権侵害がさらに進んでいる。そうした状況にある、今のミャンマーにおける日本の官民の責任を考える機会は貴重。現状をビジネス的な視点から捉えるだけでなく「人権的な視点」から捉え直すのは不可欠かと。
3/27(土) 14:00〜16:30
風雲急を告げるミャンマー! ミャンマーの柳生一族2021
ミャンマー関連の作家といえば高野さん。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットーの高野さんは、ミャンマーの奥地 にも何度か足を運んでいる。
アヘン王国潜入記、西南シルクロードは密林に消える、謎のアジア納豆 そして帰ってきた〈日本納豆〉 などのミャンマー関連書籍があるが、その中でも 2004年当時のミャンマーを描いた「ミャンマーの柳生一族」をテーマに語られる、との事。手元にありながらもまだ読めてない本なので、この日までに読んで参加しようと考えております。最悪 出れなくても アーカイブがあるようなので、それも含めて 「買い」だと思ってます。
こちらが 高野さんが今回テーマとして語られる本。(kindleもあります)
3/27(土) 19:30〜21:00
ミャンマー・カレンってどんなとこ?少数民族の多様な世界とクーデター
現在、ミャンマーにおけるクーデターでちょこちょこ話題にのぼっているのが「KNU(カレン民族同盟)」。なんとなくカレン州を母体としていそう?カレン族? そもそもカレン州って、どこにあるの? 少数民族武装勢力との違いは? とか気になる点も多いはず。
比較的 緩やか目に カレン州 や 少数民族の世界 を語っていただくイベントだそうです。ぜひ興味ある方はどうぞ!
かなりコアな内容ではありますが、参考書籍はこちら
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