27クラブ卒業

27クラブというものがある。

27クラブ(英: The 27 Club、トゥエンティセブンクラブ、にじゅうななクラブ)は、27歳で死亡したポピュラー音楽のミュージシャン、アーティスト、俳優の一覧である。薬物乱用やアルコール依存症、殺人、自殺、交通事故など暴力的な手段によって死亡していることが多い。

wikiより引用


私もこの仲間入りを危うくしかけてしまった人生であった。
1つ前の記事でも書いたように、私のこれまでの人生は、どこを切り取っても基本的に暗く絶望的ではあるのだが、特にこの27〜28歳あたりがどん底で、自死を考えてしまったこともあるくらいの時期であった。砂糖依存症で、甘いものを過食しまくり、太りまくって肌もボロボロになっていた。

私の友達もそうだったらしいし、何人か日本人でもこの年齢の時に病んで自殺未遂をした人も知っている。

何も病まずに生きてきた人達からすると、なんだこの厨二病のような行為は、と思うのだろうが、やはり、特に生まれつき、人生がハードモードな人間にとっては、この期間というのは病みやすく真っ暗闇にもなりやすい年齢なのではないかと思う。

理由としては、あくまで私の場合は、だが、「ついにもう若さを武器にできなくなる」「若さ、自分の中の大切なキラキラしたものが消えてしまう怖さ」であった。
そしてプラスアルファ、「親から受け取るべき大切なものを受け取らずにここまで来てしまった絶望感」も感じた。まわりが結婚や出産をするのも27歳あたりが近年では多い気がするし、そこに入っていけない辛さ、そして「周りが当たり前に持っているものを私は持ち合わせていない」という惨めさ。

そんな色んなものが一気に押し寄せてきたのが、この27歳頃だったように思う。
26と27では、1つだけの年齢の差なのだが、6と7の間には何か、言葉では言い表せない差があるように思う。26歳は、私はまだそこまで病まなかったし(病んでたけど)、自死を考える程ではなかったし、なにしろ「まだ若い」と思える数字だったからなように思う。

27歳から突然、「はい、お前はもう大人」「もう甘えなんて言ってられんよ」と無言の圧力を感じるような、そんな気がした。それが一気に襲いかかってくるもんだから、元々の基盤(親からの愛だとか、人生をいかに楽しく生きてきたかとか)がゆるゆるな分、より強くのしかかってきてつらかったんだろうな。

まぁでも、おかげさまで、29歳、そしてもうじき30になることが可能になろうとしている。あの時、死を選ばなくて本当に良かった。いや、死ぬ勇気なんて無かったんだけどね。結局かまってほしかっただけだよ。

私には20代は向いていなかった。本当に向いてなかった。中身がやたらと老いてしまっている分、30代の方が私には向いてるような気がする。

結婚がとか、彼氏がとか、あの人かっこいいだとか、イケメンだとか、そんな話は私にとって本当にどうでもよかったのだ。ガールズトークなんか息が詰まる。けどやっと、そういったことも気にせず、自分らしく堂々と、「大人」を生きていいんだと思えるようになってきた気がする。

今まで若さが大好きだったし失いたくもなかったし、若さに守られてもいたけれど、逆にそれが私にとっては苦痛だし重荷だったんだ。

依存してしまっていたんだ、「若さ」というものに。

30になんて絶対ならないとか、28辺りで死にたいとか、考えてた過去の自分よ、もうすぐ30になろうとしているぞ。残念だったな。

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