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自身のG恐怖症の原因を掘り下げる

※虫の話題注意(画像などは一切ありません)

お久しぶりです、おはようございます。

先日、「戻ってきました!」という記事を書いたままアップしてなかったんですけど、
その前にどうしてもまとめておきたいことが起きたので、書いています。
戻ってきました、とかこの一年何してたか、とかはまた別の記事に書くので、今日はちょっとこれについて自分の考えをまとめるためにも書かせてください。

Gのことです。

名前を言うのもおぞましい、黒いあれです。


子供の頃から苦手だったんですけど、
大人になって苦手が恐怖にかわり、今では日常生活に支障をきたすほどになってしまいました。

日常生活に支障をきたすほど、何かを恐怖していると、
それはもう恐怖症の類だそうですね。
正確には『限局性恐怖症』と言うそうです。

まだ診断を受けたわけではなく自己判断ですが、

・遭遇すると動悸がし呼吸がおかしくなる(パニック状態)
・いつまでも状況が改善しないと震えが起きる
・とてつもない恐怖を感じる
・状況が改善しないと他のことができない(退治しないと眠れない)
・可能ならば逃げ出す、自分で退治できない

このような自覚症状があるので、おそらく私も当てはまるのだと思います。

こちらのサイトの漫画に非常に共感しました。


実を言うと私もADDの傾向があるので、この特性も関係しての恐怖症なのかもしれません。
(ADDに関しては医師に「そうだと思います」と言われ投薬を受けはしたものの、副作用で仕事に影響が出たことと、テストの金額の高さが負担となって途中棄権してしまったため明確な診断は出ていません)


さて、なんで今日こんな記事を書いているかというと、
「この恐怖症の原因はどこにあるのか?」を、自分なりに突き止めたいと思ったからです。

自分の中に沸き起こる強い感情があるとき、そしてそれによって日常生活に支障があるとき、
(大抵は生理前のPMSによるものです)

わたしはその感情を全て文章に起こし、
「なぜそう思っているのか?」
「改善策はあるか?」
「ないなら今できることはなにか?」
を考えるようにしています。

こうすることで、自分を客観的に見ることができ、
感情はコントロールできなくても、それによってバカな行動を起こすことは止められます。

バカな行動というのは、たとえば誰かに迷惑をかけるとか、自棄になって不要な買い物をするとか、やけ食いするとか酒に逃げるとか自分を傷つけるような行動です。
わたしは自傷癖はないんですが、追い詰まると自分をいじめる行動を時としてとることがあります。
わざと嫌いな人のSNSを見に行って不愉快な気持ちになったり、自分に構わなくなって風呂も入らなくなったりとかです。
そうした行動は本当にろくなものじゃないので、そうなる前に、感情を書き出して整理し、原因を考え、そして最終的には前向きな思考に決着できるようにします。

本当に面倒くさいですね。でも10代の頃から情緒不安定な自分を乗りこなすには、この方法が一番いいと気付きました。
この繊細な部分が物書きの仕事に役立ってもいるので、これはもう仕方ないことと割り切って、なくすのではなくうまく舵をとるような方向で生きています。


話がそれましたが、そんなわけで、このGに対する恐怖症も掘り下げて考えてみようと思いました。
そうすることで、改善はできなくとももうちょっと「いなす」ことくらいはできるかもしれない、と思ったからです。


思い当たる原因、というかトラウマになっていることは以下の出来事です。
どれも幼少期の出来事で、衝撃度順に書きます。

1、着替えた際、服の中にGがおり、腕についたのを間近で見た(後で死骸だったことがわかるけどその瞬間は死ぬ思いだった)

2、深夜、寝室の天井にGが出てすぐに母を起こしたが、「あんな場所じゃどうしようもない、寝ちゃえば大丈夫」と言われて先に寝てしまった。
その後、ずっと天井の四隅をぐるぐる回るGを夜中泣きながら監視しつづけるはめになった(見捨てられたという絶望、いつ襲われるかわからない恐怖)

3、居間にGが出て、泣きながら玄関に逃げたら玄関にもいた(逃げ場はないのだという絶望)


このくらいです。

わたしはこの中でも2番目の出来事が、Gを強く恐怖するもっとも大きな原因ではないかと思っています。

衝撃度は1の方が大きかったと思います。
なにしろ体に付くって本当に嫌ですよね。たとえそれが死骸であっても。
その時は死んでるなんてわかりませんでしたし、この時の記憶が曖昧なのは相当ショックだったからだと思います。

ただ、おそらく心に傷を負ったのは2の出来事です。

自分の中では当初、「夜中いつ下りてくるかわからないGを監視し続ける」ということが根本原因かと思いました。

子供にとって、長時間神経を張り詰めていることって相当なストレスですよね。

でも、今考えるとそれだけじゃなくて、「寝ちゃえば大丈夫」と言われて親が先に寝てしまったことの方がショックだったのかもしれません。

わたしは全然大丈夫じゃないのに、見捨てられた、という悲しみ。
自分を庇護してくれるはずの存在が守ってくれなかった、という悲しみ。

これ、たぶん親と仲良くない方とか、直接的な暴力を受けた経験のある方は「そんなことくらいで何を言ってるんだ」と思われるかもしれません。
でも、わたしは程度の差はあれ、親にされたことって子供の心に深く傷を残すと思うんです。

とくに、うちは母との仲は良好なんですが、父がかなり自分勝手かつ人の親になるのに向いてない人間なので、
父からの愛情は不足した状態で育ちました。

なので、母という存在は「唯一の自分の絶対的味方」という認識だったのだと思います。
その母にすら見捨てられた、と、このとき子供だった自分は思ったのかもしれません。

この時の悲しみと、いつ下りてくるかわからない恐怖とが合わさって、
わたしのこのGへの恐怖はトラウマとして植え付けれられてしまったのかも。

これは全て素人考えなので、
もしかしたら、ちゃんとカウンセリングを受けてみたら、自分でも思いもよらない原因があるのかもしれません。
恐ろし過ぎて記憶から消している出来事があるのかも。


はたまた全然関係なくて、
わたしは前世虫に殺されたのかもしれません。

(断章のグリムという小説に、Gに食い殺されるという最悪な死に方が出てくるんですけど本当に最悪ですよね。
でもあの話、「自分の恐怖が特殊能力になる」という設定なので、わたしの恐怖が能力化したら同じようにGになるのかもしれないなと思うと…………)


こんなこと書いてる間に、すっかり朝になりました。


実はさっき部屋にGが出て、退治に朝の4時までかかりました。
もちろん自分でできたわけではなく家族が助けてくれました。本当に頭が上がりません。
でも一人でもう少し対処できるようにならないと、と思うので、その第一歩としてこれを書いていました。
退治できたものの、「本当に1匹だったのか」という疑問もあったので、怖くて完全に明るくなるまで寝れそうもない、というのも理由のひとつでした。
いまだに眠気はないので、ちょっと今日はしんどい1日になりそうですね。

人間、怖いものっていろいろありますよね。
怖いものなんてない、という人もいると思いますが、羨ましい限りです。
わたしは怖がりなので怖いものがたくさんありますが、その筆頭がGです。
虫全般嫌いなんですが、それでもここまでの恐怖を感じるのはGだけです。
(なので、やはりこれは幼少期の経験に紐付けされたトラウマなのだと思います)

でも、怖くない人にとって、そして想像力や共感力のない人にとっては「虫ごときでそんな泣き叫ぶほどなんてバカらしい」と思うのでしょう。

実際、うちの父がそうです。
想像力もなければ共感力もないので、わたしのGに対する反応は「大袈裟」と捉えるようです。

でも、先ほどGが出たことをツイッターで喚いていたところ、
「同じようにGが恐怖で何もできなくなる」という方や、
「恐怖の対象はGではないが同じような状態になる」という方がおり、
ああ、自分だけじゃないんだなととても勇気付けられました。

また、そこまでの恐怖はなくても、
寄り添い心配するメッセージをくれた方もたくさんいて、
ありがたいなあ、心強いなあと心底嬉しかったです。


そんな優しい方もいる一方で、
「虫くらいでうるせえな」と思われる方もたくさんいるのでしょう。

でも、わたしは自分がそうなので、
ひとの痛みや恐怖や、感情を尊重できる人間でありたいな、と思います。

もしも共感できなくても、理解はしたい。
その程度で大げさだ、と押さえつけたり突き放すようなことはしたくない。
(もうほぼ父への恨み言)


そろそろ寝たいけど、果たして眠れるかな。



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めるしー | フリーランス10年目
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