脳みそがいまいち働かないときは
明けましておめでとうございます。
久々の更新となります。
雑多な情報が怒濤のように流れ、個人の発信力というものが問われる現代において、このnoteのようなSNSにしろなんにしろ、とにかく高頻度で更新していくことが何よりも大切であることは重々承知しているのですが、これがなかなか難しいものです。
noteの記事、新作のイメージ、展示の告知文、描きたい漫画、作りたいカードゲームなどなど……日常のなかで様々な思考が生まれては消えていくわけですが、いいアイディアが生まれるのはいつも実際に制作したりメモをとったりする余裕のない忙しい時間帯で、時間のあるときにはなにも降りてこない…などということはないでしょうか。私はよくあります。
そもそも人間の脳は暇な時間にいくら考えても効率よく働かないように出来ているらしく、仕事や家事などで手が放せない時に限ってフル稼働してアイディアを降臨させてくれちゃうように出来ているそうです。
『動かなくていい時間=休憩時間』と身体が勝手に判断して、脳も休めるときに休んじゃうわけですね。
考えてみれば頭脳労働やデスクワークなんてものが生まれたのは文明がある程度発展してからの話であって、人類の歴史の大半は狩猟採集や農耕といった『身体を動かしながら考える』仕事のみで成り立って来たわけですから、当然と言えば当然かもしれません。
しかし我々のような『思考やアイディアを形にする』仕事をしている人間はそれでは困るわけです。キャンバスやコンピュータ、原稿用紙の前に座った途端に脳がサボり始めるようでは話になりません。
ではどうするか。
シンプルな対処法として、『立って作業する』という手があります。
『老人と海』などで有名な小説家のヘミングウェイは、高さのある机にタイプライターを置いて、立って執筆をしていたそうです。
座っているときよりも立っているとき、立っているときよりも歩いているときの方が脳が活性化するそうです。
漫画や映画などで悩んでいる人が部屋をぐるぐる歩き回りながら考えているシーンが時々ありますが、あれは理にかなっているというわけですね。
ちなみにこの記事も部屋の中で立ったまま執筆しております。時々歩いて立ち位置を変えながら。
立っているとなんだか落ち着かなくてそわそわしてくるのですが、『この記事を書き終えるまでは座ったり他のことをしたりできないぞ』という気持ちもあって筆が進みますね。
アイディアに行き詰まったときや思考の迷路に陥って自信をなくしたときはよく散歩に出るのですが、これも結構効果的です。
大阪時代はそういう時には電車に乗らず歩いて移動すると決めていたのですが、いい気分転換になっていました。
アートの方法論には人それぞれ色々ありますが、私のようなペインティングをやっていると、時間の許す限りいくらでも変更できてしまう自由度の高さが逆に自分の表現力やセンスの限界値を浮き彫りにして、その結果が自分にそのまま返ってきてしまうため、『本当にこれでいいのか』『どう描くべきなのか』といった悩みに右往左往してしまうことが少なくありません。
アートには与えられた正解はないので、アーティスト自身が迷いに呑まれてしまったら、誰も助け出すことはできません。自力で生還するまでに、時間と体力を大幅に消耗してしまうことでしょう。
そうした浪費を少しでも低減させるために、何か自分なりのリフレッシュ方法を見つけることは大切ですね!私は他にも音楽を聴くとかシャワーを浴びるといった方法もとることがありますが、やっぱり散歩が一番だと思っています。
みなさんの制作活動が少しでも上手くいきますように、わりとありがちな対処法かもしれませんが、いかがでしょうか。
私もこれからサイドステップしながら絵を描きます!ではでは~(〃^ー^〃)
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