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#4 息子の発達障害を受け入れられようになったきっかけ/それまでに考えたこと

MelonPapaです。発達障害の息子との生活を通して感じたことや見聞きしたことを発信しています。(自己紹介はこちら)
#3では今回は息子と直に接したことがきっかけで読んだ発達障害に関する本の中で、心に刺さった言葉について書きました。今回は、息子の発達障害を受け入れられるようになったきっかけや考えたことについて書こうと思います。

一番困っているのは、息子本人

この言葉は#3の記事で書いた赤ちゃん~学童期 発達障害の子どもの心が分かる本に載っていたものです。発達障害の子どもを育てる親に悩みは尽きないけれど、一番困っているのは息子本人だ、という一見当たり前のこと。でも、日々の息子への対応に悩んでいるとそんな当たり前のことも忘れてしまいます。一番困っているのは息子だという視点に立って息子を見ると、本当に必死になって生きていると感じました。5感から入ってくる情報がうまく整理できず、人が言っていることも分からなければ、自分の意思もうまく伝えられない。何とか自分の気持ちを落ち着けようと、くるくる回ったり、手をひらひらさせたりしている。忘れてはいけないのは、発達障害であることについて息子には全く罪が無いということ。それなのに、毎日懸命に生きている息子を何とか助けてあげたいという思うようになりました。そう思えたことで、自分が障害児の親であるのが他人からどう見えるのか、どう思われるのかといったことは気にならなくなりました。

"He is not yours."

これは海外赴任していた時に、年上の同僚のアメリカ人から言われた言葉です。まだ息子が発達障害だと分かる前のある時、私はその同僚に、「息子が大きくなったら〇〇のような人になってほしいんだ」といった息子への願望を話しました。すると、その同僚は「息子さんは息子さんが好きなように生きるべきだ。決して親の願望を叶えるものではない。彼は君のものではないよ。(= He is not yours.)」と私に言いました。息子が発達障害だと分かってから、ふと彼の言葉を思い出し、とても心に響きました。親の願望を押し付けるのではなく、息子がやりたいこと、好きなことができるようにサポートしてあげたいと思いました。

息子が死ぬ時には・・・

今息子に望んでいるのは、息子が死ぬ時には、「色々大変なこともあったけど、人生楽しかったな」と思って人生を終えて欲しいということです。人生楽しかったな、というのは、決して特別な体験でなくても、「冬に食べるイチゴが美味しかった」とか「一緒に住んでいる人や働いている人と話すのが楽しかった」とかそういう些細なことでも良い。とにかく、幸せを感じながら人生を送ってほしいと思います。そのために親として息子をサポートしたいです。

(余談)
話が少しそれてしまいますが、障害の有無にかかわらず、日々幸せを感じられないことはすごくもったいないことだなと思います。環境に恵まれすぎて幸せの沸点が上がりすぎてなかなか幸せを感じられない人より、日々小さなことに喜びを感じられる人の方が幸せなのではないか?幸せってなんだ?といったことを考えるようになりました。これも息子のおかげです。

息子の凸凹の「凸」を生かしてあげたい

息子が幸せな人生を送るために親としてできることは何か?と考えた時に、息子の好きなことや得意なことを見つけ、それが生かせる環境を整えることではないかと思いました。発達障害の人は凸凹があると言われるように、凹だけでなく凸=得意なこともあります。私の息子は、一度見たもの、聞いたものを良く覚えていますし、好きだと思った本をとことん読んだり1つのことにのめりこむ力もすごいなと思います。圧倒的な芸術センスがあるような発達障害者の方もいますが、そんな特別なことではなくても、本人の好きなこと、得意なこと、プラスに生かせそうな性格等を見つけ、生かしてあげたいと思います。

今回はこれで終わります。読んでいただきありがとうございました。

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