見守り、承認する。
岩手県陸前高田市の広田町で行われたNPO法人SETの中の1つの事業である「広田っこ遊び」に参加してきました!NPO法人SETは『やりたいをできたに変える広田町』を目指して、まちづくりひとづくりをしているNPO法人です。
小山の中に自然遊びができる空間をつくり、子どもたちが自ら新しい遊びを生み出したり、「やりたい」にチャレンジしてほしいという思いから開催された「広田っこ遊び」。参加日数は3日間で、1日目に自分の価値観や自然遊び、子どもについて思いを共有するワーク、2日目に参加してくれる子どもを誘いにお家訪問と当日の具体的な内容・流れを話し合い、3日目に本番とその振り返りをした。
私はプロジェクトメンバー(企画メンバー)の1人の廣瀬陽香ちゃんに誘われて参加。夏休みなので色んなことがしたいなというのと、どんな場面でもワクワクに変えるはるかちゃんに惹かれて参加したので、正直「自然遊び」の良さとかはあまり分かってなかった。しかし、プロジェクトメンバーが設定していた目標「子ども心ある1人1人に対して、1人1人が主役の心からの想い『やりたい→やってみよう』のキラキラワクワク空間をつくりだすことで、夢中で遊ぶ楽しさ喜びを味わい次への遊びの意欲が溢れ出している状態」を元に子どもに経験してほしいことを出していったり、どんな状態になってほしいかなどを出していくうちに、具体的な想像はつかないけれど、共感している感覚が湧いてきた。そして、そのまま多くの決めることを時間をかけて話しながら決めていき、流れるように当日の本番がやってきた。
子どもの対象年齢は3〜6才だったが、兄弟で来てくれたりして、結果1〜12才の子ども12名が来てくれた。自由な遊び場を作りたく、ほとんど自然のままの会場なため、保護者の方も一緒に子どもを見守って頂いて協力してもらうことに。本番が始まると、子どもと丸いブイのブランコで遊んだり、木登りを試みたり、カエルと触れ合ったりと楽しかった。懐かしい気持ちになった。なんで懐かしいんだろう?自然で遊んでたっけ?と思ったら、前に住んでいたところの近くの丘や、マンションの立入禁止ゾーン、公園の裏の山などで遊んでいたことを思い出した。でも、今回のようにオープンな場所でみんなで遊ぶのは無かった。
トンボを捕まえたり、たくさんのセミの抜け殻を集めたり、初めは乗れなかったブランコに乗れたりと沢山の「やりたい→やってみた→できた!」の経験があって、それをみんなで承認できる場だった。本番中はとにかく楽しんでいたから気付かなかったけれど後から考えると、山という環境のように、自分が新しい発見ができる可能性がある場所で、発見があって、それを共有して、承認してくれる経験ができる場があって、みんなが笑顔でとっても素敵だと改めて感じた。共有することや、頑張る過程を見てくれているのが、同世代の子どもだけじゃなく、保護者や大学生もいるということも、より自信を持つことや心理的に安全な場にしていると思う。今回は、子どものやりたいことを制御する保護者の方はいらっしゃらなかったが、子どものことが心配で、つい「やめなさい」と止めてしまう保護者の方に是非きてほしいと思える場だった。危険だと思いつつも、子どもの笑顔を見て考えが変わるかもしれない。チャレンジして、承認される経験を繰り返したら、なんかもっと自分らしくいられる子が増えるんじゃないかな。
自分と違う色んな人と関わることで、自分のチャレンジも、ほかの人のことも大事にできる。見てくれる人がいて、承認してくれる人がいるから、失敗してもチャレンジし続けられる、そんな温かい場を色んなところで創りたいね。
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