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マイ・ファニー・バレンタイン
My Funny Valentineは1937年の旧い曲で
スタンダードジャズの名曲の一つになっている。
チェット・ベイカーの奏でるトランペットと歌声では
哀しく切ない。
映画「マイ・フーリッシュ・ハート」のワンシーンで
胸に詰まる場面がある。
ジャズクラブで、ヘロインから朦朧としながらこの曲を演奏するも、
喧嘩で殴られて前歯を失い、トランペットがうまく鳴らない。
もどかしさから、観客に詫びて歌い出す、トランペットの味わいを残す
歌声は独特で引き込まれる。
歌い終わるとそのまま床に崩れ落ちる。
その歌詞はとても幸せで、チェットの不遇さが際立つ。
・・・
私の彼氏のバレンタインはとてもお茶目な人なのよ。
優しくて、気持ちが沈んでる時も明るく笑わせてくれる。
ルックスは、とても写真向きとは云えないわね。
ギリシャ彫刻にはほど遠い。
でも私には、お気に入りのアート作品そのものね。
もうちょっと賢い話はできないものかしら、
たまに、何を考えてるのか、分からなくなる。
でも、だからといって、そのまま髪の毛1本だって、
変えないで欲しい。
私を愛してくれているのなら、
本当に私のためを思ってくれているのなら
そのままでいてね、大好きなバレンタイン。
一緒にいてくれれば、
私にとって、毎日が愛のバレンタインデーなんだから。