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座右の銘
人は功成り名を遂げた人に座右の銘を訊こうとする。
座右はゆったりと座って利き手の右にある手慣れた事として
いつも意識している人生の信条ということになる。
「雨垂れ石を穿つ(うがつ)」 「案ずるより産むが易し」
「一芸は道に通づる」 「臥薪嘗胆」等々は一途な生き方だろう。
「情けは人の為ならず」 「一期一会」 「敬天愛人」等々は
人との関わり合いを大事に生きるということか。
残念ながら、これまでに座右の銘はなんですかと
問われたことはないが、その時の為に準備はしている。
人生は良いことも悪いことも起きて当たり前である。
白バックには黒で、黒バックには白で描かないと
なんだか形が分からない。苦楽はあって当たり前。
それならいっその事、笑っちゃえという結論が心地良い。
チャップリンの名言に
「人生はクローズアップでは悲劇でも
ロングショットでは喜劇に見える」というのがあって、
いつもこの言葉を頼りにして歩んできた気がする。
そこで準備した座右の銘を勿体ぶって記しておこう。
縦書きを求められた時は「笑門来福」。
横書きの場合は思い切って、世界に向けて英語で発する。
「Sense of Humor, Wonder, Love」としている。