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出歯亀ちゃん
新聞を開くと大きな見出しの記事で盗撮依存症とあった。
依存症と云えば病名で、改めて考えさせられた。
健康な男でも多かれ少なかれ、そのけ(気)はある。
理性の防波堤の高い低いが分かれ道。
出歯亀といえば明治時代の有名な女湯のぞき依存症の男で
亀太郎のあだ名である。
下着泥棒は世界中にある。
越谷の58歳男は、取るも取ったり1821枚も自室に隠し持っていた。
下着を見ていると心が落ち着くと警察で証言した。
25年間で女性が座った自転車のサドルを5800個も盗んで
自室に置くも溢れ出して、やむなく倉庫を借りて
保管していた男が捕まった。
ストレス解消の為だったと証言した。
女性には絶対に理解できない性癖だ。
なんと云っても、700万年の人類の歴史、
男のDNAの為せるワザを思わざるを得ない。
男は獲物をとる役割を担い、深く深く遺伝子に刻み込んでいった。
報酬の快感ホルモンと結び付き、
スイッチが入ると自動機械のように作動する。
男は遊びとして狩猟、釣り、賭け事に夢中になる。
すべて、獲物を得たときの快感を沸き立たす。
サンバパレードの打楽器隊で演奏していると
観衆の最前線に並んで陣取る沢山のカメラマンを見る。
長尺のレンズでサンバダンサーのバストや下半身を狙う。
きわどいショットが男達の獲物になる。
女性からすると、「しょうもない」と吐き捨てられるが、
男の性分、スポーツも芸術も経済もみんなここに
エネルギーの原点があることを知らないと人間が分からない。