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青春の輝き
ふと書棚のメキシコの旅行ガイドを開くと小さく畳んだ手紙があった。
30年も前のエリザベスとの甘酸っぱい思い出。
メキシコシティーでの仕事で雇った通訳のエリザベス。
若い二人が仕事以上の想いを持つのに、さほど時間は掛からなかった。
テオティワカン、グアダルーペ寺院、チャペルテペック城を巡った。
何の約束もせず帰国して暫くしてこの手紙が届いた。
不器用な若者だったと苦笑する。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
儚いこの人生で、沢山の人と出会って別れて
きっとその中に「運命の人」っているものなのでしょう。
でもその人が本当に「運命の人」かどうかは気付かないかも知れない。
「いつまでもお友達でいようね」って言ったので
貴方は友達として笑顔で帰って行ったのね。
明け方、目が覚めて貴方が居ないこの部屋を見廻して
どうしてあんな事を言ってしまったのか
悔やんでる自分がいます。
ポケットの中には溢れるばかりの貴方との計画が
あったけど、どれも妄想だったのね。
その妄想の一つ一つのシャボン玉を消していったら
最後に微かに希望が残ったの。
臆病だった私だけど、大丈夫よ。
・・・
青春の輝きカーペンター 歌詞から意訳