
好奇心
エチオピアで人類に繋がる最古の骨が見つかった。
1300万年前にチンパンジーと分岐して
700万年前に生きていたラミダス猿人だ。
アフリカの環境が森林から草原に変り、
適応して行くために身体は変容していった。
狩りのために長距離を走ると体温が上がるので
体毛が無くなり、汗をかいて冷やすようになった。
メスを巡る争いを止めて一夫一婦制になり
ファミリー集団社会ができてきて、
オス同士が闘う武器の犬歯も退化していった。
感じる「心」が芽生え、思いを伝えるようになった。
20万年前には、現代人に近いネアンデルタール人
ホモハビリス人、ホモサピエンス人が生息していた。
地球は厳しい氷河期になり、ホモサピエンスだけが
辛うじて生き延びて現代人に繋がった。
ホモサピエンスも絶滅寸前の1万人程度までに減った。
ホモサピエンスは、体型的にも体力的にも
弱小であったのにどうして生き残ったのか。
体力があると環境変化があっても、ギリギリまで
耐えようとする。
体力がないと、より良い環境を求めて移動せざるを得ない。
南アフリカの海岸まで移動し、それまで食べたことのない
魚介類を見つけて、飢えをしのぎ生き残り、
繁殖していった。
ホモサピエンスが知能を発達させて生き残った
最大の理由は何だったのか。
それは飽くなき「好奇心」だった。