壮大なドラマ
例えば、10メートル離れた所にバレーボールを置いて
指で挟んだピンポン玉と同じ大きさに見えるように
片目を瞑り、腕を前後に動かしてみる。
こんなことを大宇宙で遊んでいる御仁が居るらしい。
日食である。
月は太陽の400倍の大きさで、地球からの月と太陽の
距離も400倍、だからピッタリ同じ円形に見える。
奇跡だ、偶然だでは済まされない。
意図があると思う方が論理的だ。
古事記の天の岩戸隠れの神話は親しみがあるが、
古代において日食は凶事の前兆として怖れられた。
確かに、支配者が日食を暦から読み解いて、
民衆に向けて到来を予言し、
当日まっ昼間、辺りがジワジワと薄暗くなったら
気が遠くなるような畏敬の念が巻き起こっただろう。
神の遣い、霊力として民を支配できる。
こんな壮大な演出が他にあるだろうか。
*表題の写真は地球に写った月の影です。この影になった
場所に居る人が日食を見ているわけです。