政治は女性に任せよう
小さい男の子がお母さんと手を繋いで歩いている。
男の子は道の端の段差の上を不自由に歩くことを
楽しんでいる。
お母さんはいつものことで小言も言わず付き合っている。
小山があれば上りたがる、
高いところから飛び降りる、
水たまりがあれば踏み入れて跳ね飛ばす、
溝があれば飛び越える。
女の子はまずこのような無駄なことはしない。
男の子も女の子も育てたので言明できる。
男の子が大人になると、
エベレストに登るだの、
船で大海原に漕ぎ出すだの、
飛行機から飛び降りるだの、
深海に潜るだの、
とにかく挑戦して達成感と自己顕示欲と
賞賛に浴したいと欲求に駆られる。
家内とサイクリングしていて、
公園に2メートルほどのスロープがあった。
それを勢いつけてベダルを漕いで駆け上ろうとしたが、
悲しいかな脚力が足らずバランスを崩して、
すんでのところで転んで大怪我せずに済んだ。
なんとか無事だったが、足の筋を傷めて今でも痛い。
後ろから走って来る家内にいいところを見せようという
気持ちが働いていたのだろう。
一人だったら絶対にしない。
70歳過ぎの男の子でこうだ。
男女差別はダメに決まっている。
男女同権、男女平等なんていう言葉は死語にしなくてはならない。
でも女優を止めて俳優と呼ぼうとか、
男女を社会が同じ条件で扱おうというのは単純すぎないか。
体力も体質も生理も違う。
ここは言葉に踊らされないで、冷静に相身互いで行くのがいい。
持論だが、政治は全員女性がする方が平和になる。
冒険心や競争心や無駄な好奇心、
強い承認欲求に駆られる男に政治は向いていない。
人類の歴史は戦いの歴史だという言い方がある。
そうじゃない、人類ではなく男の歴史と言い換えるべきだ。
百歩譲っても、議席は男女半々で行くべきだ。