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画と小話

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新聞各社には一面コラムと呼ばれる特別な囲み欄があります。 2,3分で読める500字前後の短文に日々の世相を反映させ、 時には落語の「お後がよろしいようで」とウイットで退くような …
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2023年1月の記事一覧

私はだれ?ここはどこ?

 ザ・ドリフターズのコントで金だらいがカトチャンの頭に落ちてきて 目をまわしてフラフラし…

宮嵜道男
2年前
3

壮大なドラマ

 例えば、10メートル離れた所にバレーボールを置いて 指で挟んだピンポン玉と同じ大きさに見…

宮嵜道男
2年前
3

愉快ホルモンのスイッチの入れ方

気持ちが塞いで俯き加減の時、 顔を上げて口の両端を引き揚げて 微笑んでいる表情にしている…

宮嵜道男
2年前
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心の栄養になる言葉

 心理学者の河合隼雄さんが新幹線のキップを買うときに駅員さんから こう言われて、名言だと…

宮嵜道男
2年前
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大器晩成

随分前の正月の事だ。 神田明神に詣でた。三が日も過ぎていたのに 凄い人出で長蛇の列に並んだ…

宮嵜道男
2年前
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自分はどんなに見えているのだろうか

電車に乗り込んでシルバーシートの方に行くと座席は全て埋まっていた。 手前の席に座っていた…

宮嵜道男
2年前
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思考法・垂直型と水平型

何事も進んで整然としてゆくと、何かしら行き詰りが起こる。 その詰まりを晴らすには水平思考が必要らしい。 筋道に沿って論理的に考える垂直思考に対して、 常識を外す、前提を疑う、抽象化して多角的に考えるのが水平思考だ。   ●大きなトラックがトンネルの天井に突っかかって立ち往生した。 足止めを食った後続の車から人々が集まって議論が始まった。 トンネルの天井を削ろうかとか、トラックの当っている所を壊そうかとか 大人たちが話していると、一人の子供がトラックのタイヤを指さして 「少し空

ベートーヴェンの虚像

 年末になるとテレビ関係者も帰郷したり、ゆっくり正月を家族と 迎えたいという願いが強くあ…

宮嵜道男
2年前
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「空」はNothingか

 新入社員歓迎会でのこと、かれこれもう50年も昔の話である。 隣の席の大先輩が、社会人とし…

宮嵜道男
2年前
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