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画と小話

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新聞各社には一面コラムと呼ばれる特別な囲み欄があります。 2,3分で読める500字前後の短文に日々の世相を反映させ、 時には落語の「お後がよろしいようで」とウイットで退くような …
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2022年9月の記事一覧

断崖絶壁

オスロの西岸のスベンスケベインの街の こじんまりとしたホテルのコーヒーショップで ココアを…

宮嵜道男
2年前
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若者立ち入り禁止

電車のシルバーシートに座っていると 目の前に元気そうな若者二人がつり革に掴まって立ってい…

宮嵜道男
2年前
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老人と犬

セビリアを旅して、ふと海が見たいと思い立ち、 セントロにあるバスターミナルに行った。 切…

宮嵜道男
2年前
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中秋の名月

中秋の名月とテレビが盛んに云うのでベランダに出て夜空を見上げた。 確かにまん丸で眩しいく…

宮嵜道男
2年前
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もう一つの役割

この「脳」は何をしているのだろうか? きっと膨大な働きをしているのだろう。 何しろ全身のエ…

宮嵜道男
2年前
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永遠の今

何やら忙しい日々があって 今日は久し振りに何もすることがなく空白になった。 歯を磨きながら…

宮嵜道男
2年前
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伽羅木に花かんざし

台風の去った朝、庭に出ると 伽羅木に濃いピンク色の可憐な花が咲いていた。 この常緑樹は3月頃にピンク色の小粒な花を付ける筈だが 肥料が悪いのか日当たりが悪いのかこれまでに咲いた試しがない。 それがこの9月に花を付けるとはこれ如何に。 よく見ればなんのことはない、 この木の上に枝を広げたサルスベリの花が散り落ちて、 ひとときの華やぎを見せているのだ。 ふっと大昔に見たモノクロ映画のワンシーンが目に浮かぶ。 芸者になって東北の山深い故郷に帰ってきた娘が 父母から下賎ななりわいだと

解釈が見せ所

今から58年も前から続いている長寿音楽番組に 「題名のない音楽会」がある。 黛敏郎の落ち着い…

宮嵜道男
2年前
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壊滅のシンフォニー

ガラスを割る破裂音  バリバリ、ギギーと引き裂く音 ドドーンと土を打つ響き チェーンソーの…

宮嵜道男
2年前
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ペコちゃんを助けたかった

昭和35年、10歳の頃のことだ。 堅物の父がどういう風の吹き回しか、銀座で食事をするとい…

宮嵜道男
2年前
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オオミズアオ

夕方の散歩の途中で春日神社にお詣りした。 そこでオオミズアオという珍しい蛾に出会った。 な…

宮嵜道男
2年前
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