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画と小話

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新聞各社には一面コラムと呼ばれる特別な囲み欄があります。 2,3分で読める500字前後の短文に日々の世相を反映させ、 時には落語の「お後がよろしいようで」とウイットで退くような …
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2022年3月の記事一覧

ごく簡単な自己紹介

 1950年生まれの男性です。東京都練馬区の現在の家に60年以上住んでいます。3人の子供…

宮嵜道男
3年前
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苦あれば楽あり

ご馳走をテーブル一杯に並べて、端の方に ウェイトレスさんがそっと請求伝票を置いてゆく。 …

宮嵜道男
3年前
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おかーさん!

親子の何気ないやり取りの投稿文が心に残っている。          記憶を頼りに再現して…

宮嵜道男
3年前
3

感じる機縁

野良犬が当たり前に辺りを歩いていた時分のこと、 ある日、門の前の道を掃き掃除していると、…

宮嵜道男
3年前
1

赤い舌を出すヘビ

北京冬季オリンピックほど話題に事欠かない大会を知らない。 中でもロシアの天才フィギアスケ…

宮嵜道男
3年前
5

ミラーニューロン

琴、三味線、着物の和好みな家内が、どうしたことか ラテンダンスのズンバのサークルに入った…

宮嵜道男
3年前
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永遠の時

もう随分前に亡くなった先輩の一言が時々思い出される。 お酒が入ってどんよりして会話が途切れた時にふいにその言葉を漏らした。 「永遠の時間を想うとね、気が遠くなるんだよ」 自分の寿命と何億年か先を比べて途方もない時空の拡がりに おののいていたのだろうか。 ギリシア神話でゼウスの父クロノスは、時計のクロックや 年代記クロニクル、または、タイミングが合うというシンクロなどの 語源となった。 クロノスは子に権力を奪われるという予言を怖れて生まれてくる子を 次々と呑み込んで

伝えたい思い

地下鉄永田町の駅を出て、国会議事堂を右に見て  数分歩くと左手に国立国会図書館がある。 …

宮嵜道男
3年前
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科学の限界

養老先生は、自分なんて元々ないんだから、  自分探しなんて意味ないよと云い、 猫のように無…

宮嵜道男
2年前
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からめ小僧

ハンディーな掃除機には5メートルもの電気コードが付いている。 この5メートルのコードが、物…

宮嵜道男
2年前
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