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【バトスピデッキ解説】幽契約編
・はじめに
バトラーの皆さん、初めまして。綺羅々(きらら)と申します。
バトスピ歴は1年とまだまだ短いですが、よろしくお願いいたします。
さて、昨今の環境が混沌とする中、今回は、私が研究を進めている「幽契約」について解説をしたいと思います。個人的になかなか熱いデッキだと思っています。
・幽契約というデッキについて
早速デッキ解説…と行きたいところですが、まずは「幽契約ってどんなデッキ?」かを簡単に説明をしたいと思います。
※バトスピ公式から一部本文抜粋
【真・呪撃】で相手のスピリットかアルティメットを道連れにして盤面をコントロールしつつ、トラッシュからのスピリット召喚を駆使して大量展開で勝利を目指します。
【真・呪撃】とは、《そのスピリットが相手によってフィールドを離れるときに、
相手のスピリットかアルティメット1体を破壊する》という道連れ的な効果です!
この【真・呪撃】の発揮タイミングは「フィールドを離れるとき」。
つまり、相手の効果による消滅/破壊/バウンスなどの他、BP比べでの破壊でも発揮します。
まずは、契約スピリット「プチバット」の効果でカウントを増やし、
【真・呪撃】で相手のスピリットかアルティメットを除去しつつ、自分はトラッシュも活用してスピリットを展開。
エンゲージブレイヴ「聖邪の契約槍エリュシオーネ」の【合体結誓】で
相手のマジックカードの使用を縛ってゲームエンドへと運びます。
そして、最後に「騎槍皇キャリバーレ・バット」を《契約煌臨》し、勝利を目指すデッキです。
「騎槍皇キャリバーレ・バット」はカウント6以上で《契約煌臨》可能なので、カウント6を目標にバトルを進めます。
「プチバット」は系統:「血晶」を持つ自分のスピリットがアタックした時、カウント+2できるので、
【真・呪撃】を持ったスピリットたちでどんどんアタックして、カウントを増やしていきましょう。
カウントが6になれば、「騎槍皇キャリバーレ・バット」を《契約煌臨》させて攻撃の準備です。
「プチバット」に《契約煌臨》した「騎槍皇キャリバーレ・バット」に「聖邪の契約槍エリュシオーネ」を合体。
「聖邪の契約槍エリュシオーネ」は【合体結誓】という効果を持ち、対象のスピリットと合体したときに、
そのターン中は【真・呪撃】を持つ自分のスピリットがアタックしている間、お互い、
紫以外のマジックカードを使用できなくなります。
「騎槍皇キャリバーレ・バット」のアタック時効果で相手のリザーブのコア13個までをトラッシュに置くことができます。
トラッシュに置いたコアの数まで手札/トラッシュから系統:「血晶」を持つスピリットカードをコストを支払わずに
最大6枚まで召喚が可能なので、大量展開による数押し勝利も見えてきます!
コアの枯渇で何もさせず、マジックカードは紫以外を封じ、
「聖邪の契約槍エリュシオーネ」の効果でカウント6以上のとき紫のシンボルを追加。
「騎槍皇キャリバーレ・バット」はLv2で効果によるアタックステップ終了を許さず、非情なる完封を見せつけよう!
おおまかな幽契約の説明は上記の通りです。
・デッキ解説
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0コストの血晶を8枚採用し、「プチバット」のカウントを早く溜める前向き型に寄せています。
「マルグゥル礼拝堂跡」や「黒衣の騎士ザハク」でトラッシュを肥やし、「騎槍皇キャリバーレ・バット」による展開/妨害に繋げていきます。
防御札については採用していませんが、お互いのアタックステップで契約煌臨が可能な「闇騎士サグラモール」、カウント5以上でコスト4になる「ノワールシュート」を駆使し、相手の攻撃を迎え撃ちます。
・採用カード解説
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・プチバット
このデッキにおける契約カードです。1コスト紫1軽減で出せる為、0コストの血晶スピリット→プチバットと2面並びます。また、血晶を持つスピリットが攻撃した時のカウント増加効果については、魂状態でも発動します。また、攻撃したスピリットのバトル終了時に1ドローできる効果も優秀です。
3枚採用。
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・ガスワロウ
血晶の0コスト枠①。Lv2で攻撃すると、ガスワロウ自身の効果でカウントを+1します。プチバットと並べて攻撃することで、1回の攻撃で+3カウント出来る為、0コスト枠の中でもかなり重宝する1枚です。
3枚採用。
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・ジェリーム
血晶の0コスト枠②。Lv2で破壊されるとミラージュ効果を発揮することが可能で、デッキトップを破棄し、破棄したカードが「血晶」を持つ時、相手のスピ/アル1体のコアを2個リザーブに置く効果が使えます。打点が揃っている時はミラージュで貼っておく使い方もできます。
3枚採用。
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・キャメロット・ビショップ
召喚時に1ドロー、Lv2で真・呪撃持ち。効果名に「呪撃」を含む効果を持つ自分のスピリットが相手によって破壊された時、1コストを支払って召喚出来る効果があり、「キャメロット・ライダー」や「プチバット」が相手によって破壊された時に1コスト支払って召喚し、1ドローと真・呪撃持ちの1打点になります。
3枚採用。
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・黒衣の騎士ザハク
召喚時に3枚破棄し、トラッシュにある「幽契約」/「結誓」を持つカードを1枚手札に戻せる、血晶の肥やし枠。Lv1から真・呪撃持ちで、Lv2から真・呪撃を相手のターンにも発揮させる効果があります。相手のターン中に除去をされても、真・呪撃によって、1体破壊が保証されるので、強力です。
3枚採用。
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・闇騎士サグラモール
煌臨条件に幽契約&C3以上、お互いのアタックステップ中。召喚/煌臨時に1ドロー、煌臨か効果で召喚していた時、相手のスピ/アル1体のコア2個をリザーブに置く効果。OCで先程のザハクと同じように、真・呪撃を相手のターン中にも発揮できる効果。懐かしいキーワード効果である不死:8/9があり、自分のコスト8/9のスピリットが破壊された時に召喚が可能で、3コスト紫1軽減で2コストと軽くはありませんが、受けの煌臨や、自分の「キャリバーレ・バット」、「デスタウロスXV」を破壊された時に不死で蘇生が出来たりと、1枚の仕事量としてはお釣りが来るレベルには強いです。
3枚採用。
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・ジークヴルム・シックスファクター
一見「赤のカードじゃん」と思いますが、ターン1同名のフラッシュ効果で、魂状態/煌臨元のプチシリーズがいる時に召喚出来て、そうした時に相手のネクサス1つか、最小BPの相手のスピ/アル1体を破壊できます。Lv2-3でシンボルが全色として扱えるので、紫軽減が取れるようになります。また、カードの効果で「血晶」を得ているため、「プチバット」、「マルグゥル礼拝堂跡」、「ジェリーム」の対象になります。
幽契約の貴重なネクサス破壊枠の為、3枚採用。
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・騎槍皇キャリバーレ・バット
このデッキのエース。アタステメタ、相手のリザーブのコアを送り、送った分(最大6枚)だけ、手札/トラッシュから「血晶」を踏み倒し、多面展開に繋げられます。また、自分のアタックステップ中に「真・呪撃」を持つスピリットが相手によってフィールドを離れる時に、相手に1点バーンを与えます。
3枚採用。
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・大甲帝デスタウロスXV
血晶のバースト枠。バースト効果でコアブをしつつ、防げない疲労状態の相手のスピ/アル1体を破壊し、ターン1同名のカウント6以上の条件達成で、相手のトラッシュのソウルコア以外のコア1個をボイドに置く、強力な効果を持っており、バースト条件以外にも、自分のライフが3以下に減った時、自分のフィールド/リザーブのソウルコア以外のコア1個をボイドに送ることで、直ちに発動します。
3枚採用。
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・聖邪の契約槍エリュシオーネ
幽契約の結誓ブレイヴ。条件が血晶のみであり、C6以上であれば、紫シンボル1点追加という緩さ。エンゲージ効果は、真・呪撃を持つ自分のスピリットがアタックしている間、お互いに紫以外のマジックカードを使用出来ないので、白晶防壁、アルテミックシールド等を牽制できます。また、ターン1同名で、自分の幽契約が契約煌臨した時、トラッシュから召喚が出来るのも大きいです。
減らす理由は無いので3枚採用。
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・闇の古代神殿
真・呪撃を相手ターン中にも発揮する枠。Lv2の自分のドローステップ効果で、自分の手札にある「幽契約」か、効果名に「呪撃」を含む効果を持つカード1枚を破棄することで、ドロー枚数を+2枚するので、ターンドローが3枚になります。基本は上の効果をメインで使うので、ドロー増加は手札が重い時に使う程度です。
3枚採用。
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・マルグゥル礼拝堂跡
初手に持っておきたいカードNo.1。配置時にデッキトップを破棄し、破棄した対象が「血晶」を持っていると2ドローができる便利なネクサス。しかも相手がC4以下の間、このネクサスは相手の効果を受けないので、場持ちも良いネクサスです。
3枚採用。
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・キャメロット・ライダー
シンプルisベストな1枚。血晶の0コスト枠③。このデッキに積んでいる8枚の0コスト枠の中では2番目に優先的に出したいカード。呪撃持ちなのでブロックされにくくなり、生き残りやすい1点なので、プチバットのドローに比較的繋がります。
しかし、この構築上、枠を他に割いてしまった為、2枚採用。
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・ノワールシュート
数少ない血晶マジック。Lv2ガスワロウ→プチバットの順で攻撃することで、C5に繋がるので、無色による装甲貫通で相手の盾役を除去し、相手がリーサルを組んだ時に受けで使うことで、相手のリーサルを逃すための1枚となります。
3枚採用するのもアリですが、初手に複数枚抱えると事故に繋がる為、2枚採用。
・幽契約の天敵
どのデッキにおいても、有利・不利はあります。その中でも天敵になるカードを幾つか紹介します。
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・蒸気都市スチームハイヴ
無限にこのカードがしんどい。初手に貼られるだけでめっちゃ不利になるレベル。
ただでさえネクサスを割る手段が無い中でこいつを持たれてるせいで負けた試合は数知れず・・・どうしても割るのであれば聖皇ジークフリーデンXVを採用せざるを得ません。
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・暗黒の塔/ダークタワー
基本自分のターン中に契約煌臨するのでモロ引っかかる。というかキャリバーレ・バットに対してのガンメタになってリーサルが組めない。
またネクサスか。またネクサスなのか。シックスファクターだけじゃ対処しきれないじゃないか!またフリーデンXVか!またフリーデンXVなのか!
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聖龍公エファメラ・ティルノーグ
極契約のしんどい枠。デッキ性質上、コストが低いのでWUトリガーのヒット率も高いので、サグラモールのOC効果を止められて真・呪撃を出せなくなるのがとてもしんどい。
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主に環境デッキで見るメタカード2種類はよく刺さります。また、天敵になるデッキとしては、造契約・契約アテナがかなりきついです。装甲関係なしの耐性で殴ってくるデッキは対処がしづらいのと、デッキ破棄と破壊を兼ね備えた造契約はかなり苦戦を強いられます。また、契約アルティメット2種の獄契約・極契約にも不利にはなりがちです。Uトリガーがヒットしやすいので、両対面でもトリガーお祈りが大きく左右します。
・終わりに
現代の環境は混沌としているので、メタ読みが外れたりするのはザラにあります。「このデッキには負けたくない!」と1つのデッキだけを対策することから始めるのもアリだと思います。幽契約の強みとしては、Cの溜まる速さと真・呪撃による除去性能の高さにあります。紫速が好きだった方にはかなり馴染みやすいデッキにはなっていると思います。
この記事を読んで、幽契約に少しでも興味を持って頂ければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。