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「冷蔵庫に入れるもの」と 簡単♡ハーフ.ディミニッシュ
さて今回はアルバム「Radio Days」から
「冷蔵庫に入れるもの」です。
ほのぼのした曲調ですね。
ただ、歌詞の方はやはりヒトクセありそうです。
楽器構成は
アコギ
ベース
コーラス
これならNSP編成のフォークバンドであれば
すぐにも出来そうですね。
難しいギターソロとかも無いし。
途中からドラムが入ってきますね。
ブレイクビーツのドラムです。
これは特になくても良いでしょう。
ベースが8ビートを刻めばそれで雰囲気は出そうです。
コーラスは3パートです。
割と簡単なのでトライしてみるといいですよ。
3人でハモると気持ち良いですよ~
さて、それで・・・・・・なんですが・・・・
またYoutube側から
「これはNSPのCD音源をそのまま使ってるので
使用はまかり成らん!」
とのお達しがありました。
目下、「これは自分たちで演奏したものです」
との申請手続きしてます。
まだ「どうなるか?」決まっていませんが
ふきのとうの「初夏」以来のアクシデント!
本物と間違えられるなんて、
「完コピ過ぎる技術のなせるワザ」(^_^)
と言うべきか・・・
ー 閑話休題 ー
今日は少しコードのお話です。
この曲はさっきも書きましたように割と簡単です。
曲の構成も A と B の2つしかありません。
そしてその2つのコード進行がこれまた似ています。
歌い出しのAメロは

![](https://assets.st-note.com/img/1737102655-X3UKsCViLQT1WEwIYpjnyq72.png?width=1200)
そしてサビは

![](https://assets.st-note.com/img/1737102678-2LQpWUOuw7ZsdXhlijgRD4mF.png?width=1200)
1カ所、違うだけですね。Aメロは「F#m7-5」、サビは「Fmaj7」
惜しい! そこさえ同じならこの曲はずっと同じコード進行の繰り返しになるのに~
NSPには今まで同じコード進行の繰り返しの歌が多かったですからね。
さようなら
雨は似合わない
おもいで
シャツのほころび etc......
そこで「F#m7-5」と「Fmaj7」の違いについて
考えてみましょう。
まず、見ただけで面倒そうな「F#m7-5」とは何か?
その成り立ちを見ると
![](https://assets.st-note.com/img/1737102720-srHDPklT9gdv7X4pzofj15Sy.png?width=1200)
まず「F#」というコードですが当然「F#メジャースケール」で考えます。
「F#メジャースケール」つまり「ファ#」からスタートするドレミは
「ファ#」「ソ#」「ラ#」「シ」「ド#」「レ#」「ミ#」
そのうち1度、3度、5度 を重ねるとコードになるので
「ファ#」と「ラ#」と「ド#」ですね。黒鍵だらけの3つです。
次に「F#m」にするには3番目の音を半音下げれば良いので
「ラ#」を「ラ」に変えます。
そして「F#m7」の「7」を入れるにはさっきの「F#メジャースケール」
の数えて「7番目の音を半音下げる」ので、この場合「ミ」です。
*「7」(セブン)は
「メジャースケール」の7番目を半音下げる
「maj7」(メイジャーセブン)は
「メジャースケール」の7番目をそのまま入れる
例)C7は「シb」 Cmaj7は「シ」
同じ「7」でも響きはかなり違うので注意!
ここまでの「F#m7」は
「ファ#」「ラ」「ド#」「ミ」
と、なりました。
目標の「F#m7-5」まであと少し!
「-5」(フラットファイブ)と読みます。
これはどう言う意味かと言えば
「5番目の音を半音下げる」と言う意味です。
ここでは「ド#」が5番目ですね。
指示通り、これを半音下げます。すると「ド」。
なんだか順調に「#」が消えて
「ファ#」「ラ」「ド」「ミ」
これが「F#m7-5」です!お疲れ様でした(^_^)
こうやってコードの名前通りにすれば
見た事も聞いたことも無いコードも
その内容が分かるようになってます。
これは便利!ですよね
今度は「Fmaj7」を調べてみましょう。
「Fメジャースケール」つまり「ファ」からスタートするドレミは
「ファ」「ソ」「ラ」「シ♭」「ド」「レ」「ミ」 です。
同じように 1度、3度、5度 を重ねるとコードになるので
「F」は「ファ」と「ラ」と「ド」です。白鍵だらけの3つです(^_^)
これに 7 は 7 でも「maj7」を入れるので
そのままの7番目「ミ」ですね。
つまり「Fmaj7」は「ファ」「ラ」「ド」「ミ」です。
ン!? ここで何か気が付きませんか。
名前はかなり違う「F#m7-5」と「Fmaj7」
しかしその構成音は
「F#m7-5」 「ファ#」「ラ」「ド」「ミ」
「Fmaj7」 「ファ」「ラ」「ド」「ミ」
そうです!最初の「ファ」がシャープするか、しないか
の違いだけであとは同じ!なのです。
さらに共通の「ラ」「ド」「ミ」ですが
これだけでもコードとして名前がありますよね。
そうです! 「Am」です。
こう考えてみてはいかがでしょう?
「Am」にベース音が「ファ#」なら「F#m7-5」
「Am」にベース音が「ファ」なら「Fmaj7」
「Am」にベース音が「ソ」なら「Am/G」
もちろん「Am」にベース音が「ラ」なら「Am」です(^_^)
この変化を書いてみると
![](https://assets.st-note.com/img/1737102907-yPrR7ioZVHqf4kQScvADEbIB.png?width=1200)
あなたのバンドにBassさんがいるのなら
あなたがずっと「Am」を弾き続けても
Bassが「ファ#」を弾けばお客さんには「F#m7-5」に聞こえ
「ファ」を弾いちゃうと「Fmaj7」に聞こえる
という事になります。
極端な話、「F#m7-5」を知らなくても「Am」弾いてりゃ
あとはBassが何とかしてくれます(^_^)
ずいぶん遠回りしましたが、つま~り「冷蔵庫に入れるもの」
は「F#m7-5」でも「Fmaj7」でもどっちでも大丈夫!と言うことです。
モチロン、完コピを目指す人はちゃんと使い分けた方が
「あの雰囲気」になりますよ。
オレは「F#m7-5」の押さえ方として
「普通のAm押さえて、親指で6弦の2フレットの「F#」ベース音」
で弾いています。今回の映像を参考にして下さいね。
楽譜によっては「F#m7-5」を「Am/F#」って書いてる物もあります。
ちなみにKeyは違いますが、前回の弾き語りリクエストでやった
「加速度」もこのパターンです。
Emのコードに、Bassが E D C# C と加工するラインです。
![](https://assets.st-note.com/img/1737102987-shYJmyRqlC7rKvkdzWtxISP4.png?width=1200)
この「ナントカm7-5」(ハーフディミニッシュとも言う)
ってコード、時々出て来ては
みなさんを惑わせてるのではありませんか?
例えば「Am7-5」なんていうと
「ど~せAmの親戚だろう!? ザックリ Am 弾いときゃいいか」
なんて具合じゃありません?
オレもけっこういい加減な性格なのですが(^^)
さすがにこれはマズイです(^^)
「Am7-5」は「Cmの親戚」です。まだCmを弾いて下さい。
他にも良く見かけそうなのを上げておきます。

![](https://assets.st-note.com/img/1737103033-CyG194xE63RdacgoTJmD8tVY.png?width=1200)
「Am7-5」は「Cmの親戚」です(そしてベースがA)
「Em7-5」は「Gmの親戚」です(そしてベースがE)
「Dm7-5」は「Fmの親戚」です(そしてベースがD)
「G#m7-5」は「Bmの親戚」です(そしてベースがG#)
「短3度上」って覚えておくと良いです。
さて次回は・・・何にしようかな?
そしてYoutube側の裁定は・・?
お楽しみに!