すべては過去の物語
久々に3人揃ってNSPを歌いました。
NSPには「秋」の歌、たくさんあるのに
気が付けば、はや「初冬」となってしまいました。
そして今回お送りするのは「おいろなおし」から
「過去の物語」です。
中学生の頃、コードが簡単なのでよく歌ってました。
問題は4番で半音転調することでした。
Em から Fm
面倒くさいのでずっとEmでやっていたような気がします。
あと歌詞がなんかヘンだなあ~ とは思ってました。 4番ね。
オレのまわりにも「この歌、歌詞が嫌いなので聞かない」
って人はけっこういましたね。
残念なことですが、まあ特に昨今はキビシイですからね。
ルッキズムやハラスメント・・・
まあ天野さんは「ルールも友だちも約束も」捨てた人なので・・・(^_^)
歌詞は色々あるにせよ、やはり学ぶことも多いですね。
平賀さんのベースはお手本のような動きしてますよ。
ほとんどの「B」コードは「B/F#」ですし
1回だけ出てくる「Am」は「Am/C」です。
どちらも5度だったり3度だったりして、なにも特別なことでは
ないのですがとても有効な音使いですよ。
当時は避けていた転調のところも
とても自然で理にかなってますね。
Emの固有和音は
Em F#m-5 G Am Bm C D
と6番目に「C」が登場してきてそして「ドミソ」の和音なので
ボーカルが歌ってる「ミ」が入ってる。
しかもFmの固有和音
Fm Gm-5 A♭ B♭m C D♭ E♭
その5番目にも「C」はある。
5番目はそのKeyのドミナントなのでCはFmに帰結します。
EmとFmを結ぶ役割を「C」が務めているのですね。
こういう橋渡しをするコードを「ピボットコード」と呼びます。
プロの作曲家&編曲家は「ピボットコード」を上手に使って
「気づかないウチに」転調させます。
そしてあるときは「ピボットコード」を全く使わないで
いきなりドカ~ンと転調させたりもします。
この場合はボーカルが上手い人でないと
Keyを見失いますが(^_^)
そしてさらに学ぶ点は「リフ」ですね。
「リフレイン」の略ですがこのように
曲の印象を決定するような楽器の動きのことです。
今回はマンドリンが弾いてますね。
歌のバックにこれがリフレイン、つまり繰り返されると
世界観は出来上がります。
沢山の曲に印象的なリフがありますので
少し気にして聞いてみて下さいね
リフレインと言えば・・・繰り返し思い出す ああ遠い思い出・・・
すべては過去の物語・・・・
その1
ー なあ母ちゃん 隣のキョウコちゃんちにテレビ見に行っていい? ー
「なしえ? ウチで見りゃ良いわえ」
ー ウチじゃあ映らんわえ。ウルトラマン見てえ~んじゃ ー
「しょうがねえな~終わったらすぐ帰って来るんで。晩ご飯じゃきな」
ー うん、すぐ帰る ー
そして帰ると、怒りの父ちゃんに蔵に閉じ込めらた。
ー 母ちゃんには言うちょったんで~ テレビ見せてもろただけじゃ ー
父ちゃんはひと言も言わずカギ締めて去って行った。
田舎の蔵は鎌やら鍬やら古い農機具だらけ・・・真っ暗闇
ー なしか ー
その2
ウチでは蜂を飼っていた。自分ちで食べる程度だ。
それでも巣箱が3つあって一日中ブンブンいっていた。
なぜがオレにだけミツバチがたかってくる。
きっと当時から考え方が甘かったからだろう。
ー 母ちゃん~ 手にミツバチがとまっちょる~ どげしよう ー
「じっとしときゃ飛んで行くで」
言う通りにしばらく動かないでいた。
刺して行った・・・・
ー なしか ー
その3
蜂はオレが中学生くらいまでは飼っていた。
刺された回数は数え切れない・・・
春になると分蜂と言って一部の蜂が別の集団を作って
木とかにぶら下がる。一部とは言えかなりの量だ。
時折、たわわになり過ぎと雨粒のように
蜂のかたまりが枝から落ちてくる。
ちょうどその時、オレは木の下を歩いていた・・・
ー なしか ー
その4
ウチには家畜&ペットがたくさんいた。
どこまでが家畜か? どこからがペットか? 判断付きにくいが
ざっと思い出してみると
ウマ、ウシ、ブタ、ニワトリ、ヤギと言ったスタンダードから
尾長鶏、マムシ、カメ、文鳥、ジュウシマツ、ハムスター
アヒル、金魚、コイ、フナ そしてイヌ。
屋根裏にはネズミいっぱいいるし。
裏の山に行けばイノシシ、ウサギ、サルなんぞたくさんいるので
干支リーチ掛かってる。
しかしこれだけのメンバー揃えても「ネコ」はいない。
どうもウチのじーちゃんはネコが好きではないらしい。
一日中、裏の山で農作業してるのでイヌをお供にしてる。
当時飼ってたイヌは猟犬だったので山に入ると
凄まじい速さで駆け回ってた。
コジュケイなんかを獲ってくるので重宝した。
鶏肉とはまた違ってウマイ。
問題はそのネコだ。
近所でノラネコの子が産まれた。
みんなで見に行こう!ってなった。
か、かわいい~ みゃ~みゃ~鳴いてる。
ー な~ じ~ちゃんウチで飼って良い? ー
「とぼくんな」
ー じつはなあ~ 1ッ匹拾ってきたんよ~ホラ~ ー
「うっせちこい」
ー こげ~ え~ら~し~わえ~。うっせたらむげね~で ー
「なんでんかんでん拾っちくんな」
次の日、じ~ちゃんはキュウリを拾ってきた。
「道ばたに落ちちょったど~」
ー なしか ー
その5
全国八幡神社の総本山「宇佐神宮」
ウチから比較的近い。
小さい頃から何度も通った。
幼稚園くらいまでは、じ~ちゃんの自転車に乗せてもらって行った。
神宮まであと少しの所に橋があった。
今は立派な橋だが当時は手すりも無く、狭い石橋だった。
オレをサドルに乗せて、じ~ちゃんは押して渡っていた。
何に気を取られたのか分からないが自転車は右へ右へ寄っていく・・・
ー じ~ちゃん落ちるよ~ ー
と、言おうと思ったら、すでに真っ逆さま!
3mほど下の河原に落ちた。
ハデな音立てたので心配して近所の人が見に来た。
幸いなことにオレも、じ~ちゃんも自転車も
かすり傷一つ無かった。
さっそく、じ~ちゃんはオレに正座をさせて
「見てみ、こりゃな宇佐神宮の神さんが守ってくれたんじゃ!
神殿の方に手を合わせち拝め」
ー 人災じゃと思うけどな ー
ー なしか ー
すべては過去の物語・・・・
さて次回は・・・
27日(水)は中村さんの命日なので
中村さんにちなんだ歌をアップします。