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日足NSPに寄せて
Facebookでは昨日告知したのですが
「日足NSP」は消滅することになりました。
ただ、来年の3月1日が、ちょうど日足の10周年となりますので
その日まで活動を続けます。
まあ、10年もの長い間続ける事になるとは
思ってもいなかったのです。
これまでにもブログ等で書いてきたので
繰り返しになりますが・・
大分県は宇佐市に日足(ひあし)と言う
小さな集落出身の3人で幼なじみです。
オレとkegoとタンチンで、オレが1つ年長です。
中学から二十歳くらいまでやってましたが
「日足NSP」と名乗ったことはないです(^_^)
というよりこの3人でライブに出たこともありません。
ただ、タンチンの家に集まっては遊んでました。
進学、就職でオレは福岡に、タンチンは名古屋に
Kegoは地元で家業を継いで、
それからは会うこともなくなりました。
時は流れて・・・2015年にKegoの声かけにより
宇佐市のライブハウスでやることになりました。
バンド名はKenの発案で「日足NSP」
そのライブの1回だけ、それでオシマイの
はずだったのです。
その出来があまりに酷く(^_^)
このままでは終われないぞ、とヘンな闘志に火が付いて・・・
タンチンは遠いので連蔵参加は無理、と言うことなので
助っ人を頼むことにしました。
パーカッションの尾池君とヴァイオリンのユリちゃんです。
どちらもオレの音楽仲間でもちろんプロの演奏家です。
お二人とも快く引き受けてくださり
4人で2回目をやりました。
これが思った以上に楽しくて「日足NSP」を続ける
きっかけになりました。
その後も日足公民館でやったり、
中村貴之さんのオープニングでやったり
レコーディングスタジオでやったり
色んなスタイルでやりました。
ここで思うのがVoの「ken」の事です。
彼にとってはさぞかし「大変の連続」だったと思います。
オレが「助っ人」として連れてくる人はみんな
「プロ」なのです。
初めて紹介されて、挨拶もそこそこに「さあやろうか!」
って感じで演奏&撮影が始まる。
まわりはみんなプロ、自分だけがアマ。
知らない場所で、知らない人達と演奏する・・・
その緊張感は凄かったと思いますよ。
オレはもちろん全員、旧知の仲ですから
人柄も、演奏のレベルも、グルーブのクセも知ってる。
「ken」は「必死に歌うだけ」だっただろうな~。
ここで少し説明しておきますと
ー プロとアマではなにが違うのか? ー
もちろんプロには高度なテクニックがあります。
そして、経験から来る「曲の理解度」も違います。
CD等を聞き込んでくるのは当然ですが
歌詞を読んだりして、譜面には書いてない
「ドラマ」を感じてくれます。
なので例えば、尾池君やワンナインでの藤本さんのような
上手いドラムってのはもの凄く演奏しやすいのです。
アマチュアの人なんかにいますよね。
地元のスゲ~うまいって言われてるドラム。
曲に関係なく、とにかく高速で
手や足が動きまくって大技を出しまくる。
そういう人の対極にいるのがプロです(^_^)
日足に参加して下さった人達は全員
プロの人達です!
当然、アマをプロに混ぜると危険なこともあります。
まずリズムキープとかを知らない。
リハーサルなんかでは確認のためにクリックを流します。
これに全員、合わせなくてはならないのですが
2拍目&4拍目のバックビートを意識して
少し「タメ」も作って「テンポをキープ」
これが出来ない。
余裕がないので突っ走る、そして難しい箇所では遅くなる。
これ、しばらく意識して練習すると出来るようになるのですが
普通、アマは「タメる」とかそんな事知らない。
Kenはメインボーカルなのでヘタするとバンド全体を
振り回しかねない。
なので2回目の「尾池君とユリちゃん」とやる前には
Kenに練習してもらった。
するとアイツは「すぐ出来た!」のである。
他にも「アコギをキレイに録音するため」の弾き方。
音程が「フラットするクセ」を直す。
さらに、歌う際に「語尾を下げるクセ」があるので直す。
等々、アドバイスするとすぐに出来る!
安心した~ 彼は音楽に対する「勘働き」が良い!
いわゆるセンスがある!ってことだ。
これがあったので正直、10年続けられた。
ただ、毎回のプレッシャーもハンパなかったと思う。
なまじ「勘働きが良い」だけに
「このメンバーの中で歌うのか・・・」
「自分だけ見劣りするんじゃないのか・・」
「あいつヘタだな。って思われてりゃしないか・・・」
な~んてね。勝手な想像だけどね。
これまでお疲れさん。
「もうNSPで歌いたい歌がなくなった」
らしいから、あとはオレが歌うよ。
まだたくさん歌ってないのがあるんだ。
さ~て次は何をやろうかな・・・