見出し画像

『楽園のキャンバス』を読んで、大原美術館を訪ねたこと

あやさんのこちらの投稿をふと目にして、「おぉ、、大原美術館といえば!」と、鼻息が荒くなりました。


大原美術館といえば、、、
私にとってもそれは、
🟰『楽園のカンヴァス』!
原田マハさんの名作!、です。

それで一気に倉敷へ行ったことを思い出したので、この勢いで書いてみます。
あやさんの投稿からの、勝手に“リレーエッセイ風”!?ということで。
(あやさん、ありがとうございます!)
* * *
原田マハさんの小説のなかでも、私的にトップ3にやはり入る『楽園のキャンバス』。
アートとミステリー、そして深い人間模様、愛。ニューヨーク、スイス、日本、そして歴史の過去と現在を行き来する小説なのに、あっという間に読み切ってしまう。
マハさんの情熱が傾けられた渾身の一作です。

初版本なので、まだ“山本周五郎賞”受賞の帯じゃないんです


一言で語り尽くせない魅力が詰まったこの本を読んで、私はどうにも、舞台となったNYのMoMAと、倉敷の大原美術館に行きたくなりました。
それで、「NYまですぐに行けなくても、倉敷には行けるぞ」、と。
初めて岡山まで足を伸ばしてみたんです。
本を読んで、その舞台の地を訪れる、ということを初めてしたくなりました。
それが今から、10年ぐらい前でしょうか。


倉敷に着いてすぐは、まず駅周りを歩いて散策し、駅近の書店でマハさんのサイン色紙を目にして、「おぉ、ここはマハさんの青春が詰まっている倉敷なのか」と感激して、ぶらぶらと歩きました。
そして、満を持して、大原美術館へ。
私もマハさんが度々エッセイに書いている、ピカソの鳥籠の絵と、エル・グレコの受胎告知に何かわからないけど、特別な何かを感じ取り、ホテルに帰りました。
“この絵とマハさんは、こうして対話したんだな〜”って。

ホテルは、倉敷国際ホテルを予約したんですが、天井近くの壁に大きく描かれた棟方志功の版画に、圧倒されて、マハさんもこの絵を何度も見てるのだろうな、と感慨深かったのをすごく覚えてます。
もうそれだけで、さすが大原美術館のあるホテルだなぁ、と。

フロントでチェックインの時、
「原田マハさんの小説の舞台になったので、ぜひ訪れたくてこちらに来ました、、、」
みたいなことを話したら、そのフロントの方は小説をご存知ない様子だったのにがっかり。
駅前の書店にも平積みされてるし、、、てっきり周知かと思ったんだけど。

なので、駅近の書店で『楽園のキャンバス』を新たに買い求め、そこに支配人宛の手紙を添えて、チェックアウトの時に、フロントの方にお渡ししたんです。
「ぜひ、この本を読んでください」と。
マハさん、度々、このホテルの泊まってるんじゃないかな〜?なんて思ったりもしたんですけどね。


そんな暑苦しいマハさんファンぶりを発揮してしまった、倉敷の思い出が、今、一気に蘇りました。

小説の舞台を訪ねる、、、という他にはない独特の静かな高揚感もありましたし、
また、私の地元とは全く違う倉敷の美観地区の街並みは、
「ここで育ったら話すテンポとか美意識とか、大きく違う人間になるんだろうな〜」
と思ってしまう、なんだか特別な和の街でした。


こうして久しぶりに振り返ると、一冊の本をきっかけに、いつもとまた違う旅の思い出ができたことが、生きていく上での深みを増してくれたような気がします。
大袈裟かもしれませんけどね。ちょっとカッコよく言い過ぎかもしれませんけどね。笑
でもそんな気持ちになれるって、うれしいこと。
マハさんに「行きましたよー!よかった!」とお伝えしたいです。確かファンレターも出した記憶があるな。


今日は、あやさんの投稿からふっと思い出したことを投稿してみました。
あやさん、素敵な投稿ありがとうございました。
こんなつながりで投稿できるのも、noteのよさだな〜、って思いました。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
マハさんの本には、いつも気持ちいい風が流れてます。


#毎日note連続投稿中 #通算346本目

いいなと思ったら応援しよう!

Meijia
もしよろしければ、サポートをお願いいたします。とても励みになります٩( 'ω' )و いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます🙏