同じミス
「何回同じミス繰り返すんだよ!」
愚民は自分にガッカリする瞬間が多々ある。
僕は阿佐ヶ谷に住んでいて家は風呂なしだ。
僕の御用達の家から徒歩30秒の銭湯にも定休日がある。そんな日は家から徒歩15分ずつのコインシャワーもしくは別の銭湯で体を清める。
どちらも住所は高円寺。
僕の活動拠点は主に新宿。お笑いライブだったりネタ合わせだったりで毎日のようにいる。
東京の土地勘がない人の為に説明しておくと、僕はJR中央線に乗って
阿佐ヶ谷→高円寺→中野→新宿
という具合に新宿までいつも向かっている。
銭湯の定休日は新宿に向かう際にリュックの中にお風呂グッズを詰め込んでおく。
最寄りの阿佐ヶ谷駅の一つ前の高円寺駅で降りて、そのまま高円寺のコインシャワーか銭湯で体を清めて家まで歩いた方が効率がいいからだ。
リュックにお風呂セットを詰めている瞬間は「僕は賢いなあ」と自画自賛。自己肯定感が高まる。
ドキュメンタリーならば雑なハイライトで流されるような平凡な1日。
それが「人生の名シーンのとなる1日」へ変わるような予感がする。
この瞬間にタイトルをつけるなら「ライフ・イズ・ビューティフル」だろう。
そんな感じで鼻高々で家を出るのだが、もちろん出先で凹むこともある。
ライブでスベった。ネタ合わせで全然いいネタが出来なかった。そんな時は頭がうまく働かない時がある。頭の中を「なぜこんなにダメなんだろう」なんてモヤモヤした気持ちがぐるぐるんと回って、帰路は心中穏やかではない。帰省本能のみに任せて新宿駅から電車に乗る。
そんな時が危ない。
土日祝日だということを気づかずに中央線に乗り込むことがある。中央線というのは休日だと高円寺と阿佐ヶ谷に止まらない。新宿→中野から荻窪に飛ばされてしまうのだ。総武線は高円寺と阿佐ヶ谷にも止まるので休日は総武線に乗らないといけなかったのだ。
そういう時は大概に頭があまり働いていない。僕は中野を過ぎてそのことに気づく。ヤバい。荻窪で降りて戻らないと。荻窪で降りた僕は総武線に乗り換えて阿佐ヶ谷に戻る。駅を出る。ああ、なんてめんどくさい。
改札を出て気づく。嗚呼。今日は高円寺で降りる日だった。リュックの中のお風呂セット分の重みが肩に食い込んでくる。ここから家に帰ってまた高円寺まで歩いてお風呂に入って帰ってこないといけない…
最悪の1日
これを何回もやっている。実に学習能力のない猿である。
「これぐらいの曇りなら傘持って行かなくていいか」
「今日はまだお金おろさなくても大丈夫か」
「まだチャージしなくてもいけるか」
「帰りにセイユー寄らなくてもなんとかなるか」
「携帯の充電がすぐ切れるようになってきたけどまだ変えなくていいか」
良くないんだよ。
結局、君は「そろそろ変えなきゃな。まあもうちょいしたらだな」でその格安で購入したオンボロ携帯を5年使った。
緊急な連絡をしなくてはいけない場面ですぐ電池が切れる。
ポケットに入れて歩いていたら偉いマネージャーに勝手に電話が何件もかけられていて後で怒られる。
バスケのアプリゲームは動作が遅くなってきて常にスローモーション。ゲーム内の1秒は現実世界の5秒。
こんなことになるならそろそろ変えなきゃな。なんて思いながら君はダラダラとそんなことを繰り返しただろう。過去の自分よ。変えられるタイミングなんていくらでもあったんだよ。
ちなみに何故か携帯の容量はドンドン少なくなっていって、色んなアプリを消さなくてはいけなくなってくる。最終的にLINEのアプリだけで容量がパンパンになるんだぞ。どういうことなんだ?早く変えるんだ。
自分への戒めも込めて書きました。
頻繁に自分でも読み返して、自らを律していこうと思います。
憐れだと思ったら施しのサポート貰えたら幸いです。