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タングドラムには半音がない
タングドラムには半音がありません。
ピアノで言うところの黒鍵にあたる音です。
幼稚園や小学校で使うハーモニカもそうですし、おもちゃの木琴・鉄琴のほとんどは半音がありません。
楽器にない音が多用されている曲をタングドラムで演奏することができません。
しかし、場合によっては演奏できることもあります。
楽譜を見て一瞬で演奏可能か判断する方法
演奏したい曲がある・耳コピはできない・メロディーが書かれた楽譜は手に入る。
その場合の演奏可否の見分け方です。
調号と臨時記号
下のように、音部記号の右についている#♭を調号と呼びます。
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小節内の音符の左についている#♭を臨時記号と呼びます。
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楽譜を見て、臨時記号がなければ移調して演奏できる可能性が高いです。
移調する方法
移調というと難しい印象になりますが、カラオケのキーを変えると言えば分かりやすいでしょうか。
例として、♭3つを調号なしに移調する方法です。
♭3つの長調は変ホ長調です。最初の音はミ♭です。
ミ♭をどの方向にどれだけずらすとドになるか数えます。
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鍵盤上で考えます。ミ♭からドへ移動させるには左へ半音3つ分であることが分かります。
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楽譜上のすべての音を左へ半音3つ分ずつ動かすとC調の楽譜ができあがります。
音域の確認
移調された楽譜がタングドラムの音域に収まっているかを確認します。
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あまりに音域が外れすぎる場合は、多くの音が範囲内に収まるようにオクターブずらしてみてください。
音域の広い曲でタングドラムの音域に収まらない場合は残念ながら演奏できません。
移調は理論でやろうとすると大変手間がかかります。
私の場合は、曲を聴いて「○長調の曲。臨時記号なし。最低音は○、最高音は○。演奏可能だな」と頭の中で全部やってしまいます。
次回は、「少しだけ臨時記号があるけど演奏できないか?」についてお話します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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