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タングドラムには規格がない

各社勝手に作っています

タングドラムは歴史の浅い楽器で、手作りで作られているものも多いです。
規格がないため、使用される音、音の数、調、音の配置、どれもバラバラです。

それでも、最近規格っぽくなってきたものがあります。
8音・11音・15音の音階になったタングドラムです。

8音タングドラム

ドレミファソラシドの8音が出ます。
音の配置が特殊なので説明動画を用意しました。

上の動画を作ったときはタングドラムのことをまだよく分かっていなかったため、上下逆で撮っていました。ごめんなさい。
このあと11音・15音を説明するときに上下が揃っていた方がいいので図で示します。

一般的な8音タングドラム・音の配置

上下にド・レの後、右下から右・左・右・左と交互に叩きながら上に上がっていくように配置されています。

※ここでは代表的なの楽器の配置を説明しています。違う並びの楽器もたくさんあります。

11音タングドラム

8音タングドラムの音に、低いソラシを付け加えたものになります。
私の持っている11音は音の並びが一般的な物とは違うのですが、参考程度にご覧ください。

私の持っている11音タングドラムは音の配置が一般的なものではありません。下に示すように、真ん中・下・右隣りの後、左・右・左・右と交互に上がっていくような配置となっています。

私の11音タングドラム・音の配置(特殊)

一般的には以下のような配置の11音タングドラムがほとんどです。
真ん中・上・下の後、右・左・右・左と交互に上がっていくような配置となります。

一般的な11音タングドラム・音の配置

15音タングドラム

低いミファソラシ、普通のドレミファソラシ、高いドレミの音が出ます。
15音タングドラムの音の並びは、ほとんどが私の持っている楽器と同じになります。

一般的な15音タングドラムの配置は以下のとおりです。

一般的な15音タングドラム・音の配置

とても見づらいため、色分けしました。
一番低い音は真ん中の黒。
その次が赤の一番下。
そして、左・右・左・右と上がっていきます。
赤の列が終わったら、青の列の右下から右・左・右・左と上がっていきます。

これは酷い!!特殊な15音タングドラムの配置

2021年頃、とんでもない配置の15音タングドラムが発売されました。
見た目が美しいので購入した方も多いようなのですが、私の持っているタングドラムと音の並びが違うため、私の動画を見てもできないと嘆く方が現れて困りました。
このようなタングドラムです。

特殊な並びの15音タングドラム

一見同じように見えますが、全然違います。
先ほどの赤い列の部分が左右反転しているのですが、お分かりになるでしょうか。
一般的な配置では、同じ数字同士、つまりオクターブの関係にあるスリットがすぐ近くにあります。
しかし、特殊な配置ではオクターブの場所が離れています。
それぞれの画像で5と5、6と6、7と7、1と1、2と2を探してみてください。
特殊な配置では変な位置関係になっていますよね。
これでは元々配置が個性的で演奏が難しいタングドラムが余計に難しい楽器になってしまいます。

15音タングドラムを購入する場合は、一般的な音の並びのものを選んだ方が絶対いいです。
ただ、Amazonなどではお店の人がタングドラムのことをよく知らずに販売しているため、商品ページを見ても数字がめちゃくちゃに貼られている場合もあり、判断が難しいです。

私のお勧めしているサイトはこちらになるのですが、違う商品が届くことがあります・・・。安く購入できるんですけどね。ちゃんと仕事してーって思います。

台湾の公式サイトで購入すれば正しいものが届きます。
日本への配送も可能だそうです。
中国語に抵抗のない方はこちらがおすすめです。


今回は、タングドラムには規格がないという話をしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
↓↓↓私の演奏や楽譜はこちらです↓↓↓


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