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刹夏 感想

⚠️ネタバレを含むのでプレイしてない方、これからプレイしようとしている方はご注意ください。








【前置き】
人生2回目のTRPG、今回はKPぴのさん、PLこんちゃんの計3人で回した。

まさか高校の時の部活の後輩と看護専門学校の友人と一緒にTRPGするなんて当時は全く思わなかったよ…縁ってほんとに有難いね🙏

自分はHO2、夏が大好きな方で、実際夏は暑いけど好きだからこっちにした。夏生まれだしね。ただ秘匿HOがあると聞いてそんな複雑そうなシナリオ大丈夫か???って思ったけど、みんな知り合いだし、好きに楽しもうと思って挑んだ感じ。

私は設定とかは雑把に決めて、技能の振り分け理由とかを詳しく(?)考えるのが楽しかったなぁ…

以下技能の振り分け理由
HO1を守りたいという強い気持ちから応急手当、医学を高値にしています。
・HO2はHO1の心の中のみに存在している、自分の存在意義について考えている→心の振れ幅などを気にしやすい立場にあることを加味して精神分析、心理学を入れています。
・夏を好きになってもらいたい→説得

使うことが無かった技能もあるけどそれはそれでいいよね!!

【私のTRPGについての考え】
なんかTRPGってやっぱりその人の価値観とか考えとかがどうしても出やすくてキャラを通して自分を出すのが醍醐味だと思うのね(自己論)今回は自己が強く出すぎて成人女性(24)の考えが全面に押し出されちゃったけど(笑)

このキャラクターだったらどうするか考えて、シナリオの流れも汲んでロールするのがいいTRPGなのかなって思うけど、私は今の段階ではキャラクターに自分の気持ちを言ってもらってる感じだね……。でもそれでもとてもとても楽しいからいいか!!!

【シナリオについて】
これはホントにマジで神シナリオでした持ってきてくれたパピーに感謝………!!!

最初の2日間はマジで楽しくて、もう1人の同級生、珀月君も一緒に遊んだり色々してホント「青春!!!」って感じだったエモい…
ちょっと時系列順に思い出したい…

①1日目 8/1 捜索場所:学校、駄菓子屋
母が私「たち」を認識してる時点で(????)って感じ。「見えとるやんけ!!!??しかもナチュラルに生活に組み込まれてる!!!」ってなってめちゃくちゃ焦った。
1番最初に行った学校で珀月に会うんだけど、コレまたナチュラルに「兄弟」なんて言ってくる…あれ??私たち…双子…???色々詮索してしまったけど結局分からず…。分かったのは珀月がめちゃくちゃいい男だってことだけ。
購買で後ろからいきなり来た女に奢ってと言われ戸惑いながらも奢ってくれるヤツ……めっちゃいい男だな!!??普通に考えてめちゃウザイぞ!!!

でもある程度関係が出来ている他者なんだな、やっぱり楓は前々から存在して、みんなと関わっていたんだなってことも分かった。自分にとっては今日から実在し始めたんだけど。

学校はね~階段イベントが👍👍
「今までは1人だったけど、手を差し伸べて助けてくれる存在がいる」っているナレーションにも心打たれました。これは一夏目線だと思うけど、楓からしても今まで触れることが出来ずにいた一夏を実際に触れて救うことが出来る、精神的な支えだけでなく物理的な何かからも助けられるということに気がついて内心めっちゃ嬉しかったです。なのでこの後から夏の暑さ(冷えピタ・日傘・飲み物)なり散歩の際の準備なり、色々守ろうとします(笑)

駄菓子屋は本日2本目のアイスを食べて一夏に当たりがでたことがとっても嬉しかったです
確かにめっちゃ驚いたけど、SAN値チェック入りそうになったのは笑った😂
駄菓子屋のおばあちゃん優しかったな~
でもやっぱり謎は解けず、普通に楽しく一日過ごして終了!

2日目 8/2 探索場所:散歩→神社、河原
朝早く目が覚めて一緒に散歩してる時に白いフードの影が見えて、明らかに一夏の様子がおかしい。一夏の「何も無い」って嘘が下手すぎるけど、顔色が悪いのに気が付いて家に帰ることにした。一夏を危険に晒したくないし…

昼ごはんの後、私たちのインスタの投稿に気が付いた珀月と一緒に捜索場所へ向かう。色々情報を聞き出したかったけど、うっかり普通に遊んでしまった…
神社のおみくじはみんな中吉。なんとなく一夏は凶、楓は大吉とかかなって思ってたから、全員の運が合わさって中吉になったのかな、なんて思ってちょっと嬉しくなった。

河原は青春の中の青春でした…
的当て楽しすぎん???一夏は「やっぱりな」って感じの不運を連発するし、楓は唯一的当てに成功するし…
私の河原でのエモポイントは、不運でずぶ濡れになった一夏を配慮して自ら水を被った珀月です(笑)
やっぱりこの男、優しすぎる…!!!

神社イベの岩から落ちそうになるところ、また楓が一夏を救いました。なんかここから今まで偶然かな、と思っていた「不運に見舞われる一夏を楓が助ける」という構図がハッキリ形になった気がする。やっぱりダイスの女神はいるんだな……!!「一夏は私が守る」という強い決意が再度芽生えました。私は筋肉でも一夏を守ると決めました(笑)

ただ帰り道が不穏すぎる。こんな楽しい日常だけでは済ませてくれないのがクトゥルフ神話TRPG。ちょっと不安になりながらも帰路に着いた。

③3日目 8/3 探索場所:散歩→自室、母の部屋、リビング→白いフードの男
散歩中、明らかにまた一夏の様子がおかしい。家に帰って一夏が寝たのを確認して1人で調べに行こうかと思ったけどやめた。様子がおかしかった一夏を1人にはして置けないと思ったから。
楓天気予報が当たって、今日は雨が降っていたので家の中の探索をした。まずは自室。

自室で気になったのはやっぱり魔法陣。何に使ったのかは分からないけど不穏な空気。てか教えてくれた同級生は何者ですか!!!!??!?でも一夏と過ごせる夏をくれてありがとうございます!!!!

母の部屋はね~~~コレは駄目よ~~
「楓」という存在がここでハッキリした気がする…。だって自分は存在してた「はず」。母が階段から落ちなければ、流産しなければこの夢のような時間は普通の日常で…

ただの二重人格の片割れではなく存在していたはずの人格として自分を認識してしまったら、楓が考える「自分」がすごくすごく揺らいでしまって……はい!!!!SAN値チェック入ります!!!!!
二重人格なのか?生まれてたはずの人格なのか?後に出てくるイマジナリーフレンドなのか?ここで楓と私(PL)はキャラクターの概念がごちゃごちゃになり混乱しました(笑)
ここの一夏の心境はどうだったんだろう…「自分の方が生まれて来なければ…」とか思ってたら拳でダイス振ります(笑)

リビングはテレビとアルバムが見れて、テレビで楓はイマジナリーフレンドの存在を知ります。
「自分は二重人格ではなくてイマジナリーフレンドなのでは?今はいいかもしれないけど、後々自分の存在は一夏にとって悪い影響を与えるのでは」という葛藤が全面に出てきて、テレビなんて見るんじゃなかった!!!!!ってなった。

アルバムもやっぱり一夏しか写ってなくて、そしてその顔がどこか寂しそうという描写を聞いて私は密かに泣きました。「やっぱり私はいないんだな」と思った矢先に一夏が「楓はずっと一緒にいてくれたじゃん」と言ってくれて私は心のダムが溢れ出し泣きました(2回目)
アルバムなんて見るんじゃなかった!!!!!って思ったけど、ここがエンディングに繋がる伏線になったので見ててよかった!!!!!!

なんやかんやあって3日目の夜までに「何か」の結論を出さなきゃいけないことを思い出して夜に備える。

母の日記やテレビ(イマジナリーフレンド)の事もあって「自分は一夏と一緒にいない方がいい」という思考回路に至った楓(私)は、思い出作りのために花火を提案しました。(雨だということは頭からすっぽ抜けてた)
線香花火対決は一夏が勝った。毎年両親と一夏がやっているのを見ていたからやり方は分かった。でも実際にやるのは初めてだからどうしても一夏には勝てなかった……というシナリオがダイスで決まったのが私は「解釈一致!!!!」でした(笑)

指定の場所に行く前も「この3日間楽しかったね、他にも一夏とやりたいことあったな」的なフラグを自ら立てていく楓。ここでもう私は楓は死んだな()と勝手に思っていました。でもそこで一夏が「秋だって冬だって来年だってあるよ。」と真っ直ぐ言ったところで私はまた泣きました……どっちが励まされてんねん……


④約束の場所
白いフードの男から提案されたのは3つ(うろ覚え)
(1):二重人格に戻るか
(2):夢の中で生き続けるか
(3):ひとつの人格を消し(統合し)日常に戻るか

まず2は無いなと思った。この3日間は楽しかったけど、自分たちにとって都合のいい解釈をしてるだけ。
1は、うーーーーん……。この楽しさを、2人の時間を過ごしてしまったら「今まで通り」にはいかないと思うんだよね……。どうしてもこの3日間を思い出してモヤモヤしてそう。

私が選びたかったのは3かな。前に書いた理由で、自分の存在意義とか、一夏に対しての影響とか考えると、やっぱり自分はいていい存在ではないと強く思った。

本当は一夏と、私がどちらとも存在している「現実」がいい。けど流産した楓の分まで愛すると言って一夏を今まで育ててきた母のことを思うと、その気持ちが無くなってしまう(?)のが良い事なのか分からなくなった。(現実を改変して母が流産しなければ、母のその思いも元々無かったことになることにはその時気が付きませんでした(笑))

それに、自分たちだけに都合のいい世界に改変するのは、やっぱり「エゴ」ではないかと思ったし、他の人への影響も何かしらあるのではと不安になった。
ここでKPから救いの手が!!!!

「ここでは16歳の少女」ということも思い出してください

……………たしかに~~~~~~~!!!
成人女性(24歳)出てきちゃってたな~~!!

一夏からは2人でいたい、3つの選択肢じゃなくて、2人がいる世界線があるかもしれないと必死に訴えてくれている。(ちなみに私はアニメの「4つめの選択肢」なんて全く考えていませんでした。だって自分は消えた方がいいと思ってたから。マジで。)

ここの問答で中々決まらない時に一夏から「楓はどうしたいの」って聞かれた時には「うわ~~~~天才か」ってなったね。
多分この質問の前までは一夏だったり、母親だったり、「他人」のことを先に考えて自分のことは後回しだった気がするのね。そこで「楓」の意見を求めてきた一夏もといこんちゃんは天才か~~~~~~~~~

その質問で楓は「一夏と一緒にいる未来がいい!」と胸張って言えたのではないでしょうか。エゴだっていいじゃない!自分たちの好きなように生きよう!!と背中を押された感じがしました。本当に一夏に感謝。

一時的発狂はあったけど、一夏のビンタで正気に戻り、私たちの結論をフードの男に伝えて1d100のダイス。
この処理の理由は分からないけど、結果から見ると成功したみたい。よかった……
その時はどうなるか分からないまま世界が暗転して終わった…

⑤エンディング
目を覚ますと玄関に倒れている2人。母親が帰ってくる。となると今は8/4??私は普通に混乱しているけど、母に「あなた達」「2人とも、お土産運ぶの手伝って」と言われ段々実感が湧いて、私も楓も少しうるうるした。
けど、まだ確証が欲しい。私が存在しているという証明。アルバムに「2人で」写真に写っていれば……。アルバムを見るのは怖すぎて一夏に見てもらった。
実際KPの言葉を待つ私はちょっと怖くて震えてた。KPから「2人、万面の笑みで写真に写っています」と言われた時また泣いた。そして力が抜けた。もーーーーーホントに怖かったんだから!!!!!


ラスト、安心して脱力した楓を一夏が引きずってお風呂場まで連れていくというエモエモのエモなシーンで幕を閉じました!!!

ホントに楽しかった!!!

【お姉ちゃん談義】
双子という事が判明したあと、どちらがお姉ちゃんか度々議題に上がりました。珀月は見た目から楓がお姉ちゃんだと推測。私もそうかな~と思ってた。ダイスの出目もいいし、一夏を守る立場にもあるし。
ただ話が進んでいくに連れて考え方とかキャラ同士の関わりを見てくと、「あれ?一夏がお姉ちゃんじゃないか??」とナチュラルに思い始めた。これはこんちゃんの素が姉っぽいということもあるのかもしれない。
ラストシーンでは引きずられる楓を見て、私は完全に楓が妹だと思いました。(そういう風にロールしたのは私だけど)
シナリオ終了後、ダイスでどちらが姉かをKPが決めててくれまして!結果一夏が姉でした!!!やっぱりね!!!!!


【ご飯チャレンジ】
間違ってるかもだけど、
冷やし中華(8/2昼)カレー(8/2夜)ハンバーグ(8/3夜)
母から今までカップラーメンばかり食べてたという情報があったけど、マジでどの日も帝国ホテルばりの激うま飯を作ってしまったので、今後は双子のレストランを開こうと思います(笑)
シナリオ自体にはないけど、こういう提案をしてくれるKP本当すごい。楽しさが桁違いに上がってく。最高。神。

【まとめ】
前より長いシナリオだったけど、そんなこと全然気にならないくらい時間があっという間だった。
もっと一夏と、みんなと夏を過ごしたい!!って思った。そう思わせてくれるのは、シナリオの素晴らしさもさる事ながら、一緒にプレイしてくれた友人のおかげだとおもいます!!気心の知れた友人たちと自由に談義しながら行うTRPGのなんと心地よいことか…
多分まだ分からないことも1杯あるし、他の人だったらHO2という存在をもっと上手くロールしたかもしれない。
でもそんなの知るかーーーーーーーー!!!!!私は一夏と、珀月と、友人たちと出来た''この''セッションがめちゃくちゃ好きでした!!!!!これがTRPGの沼か…

またみんなと一緒にやりたいです。
本当にありがとうございました。楽しかったです!

2021   8/14   エンドA  生還

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