同居人 感想
⚠️この記事はクトゥルフ神話TRPG「同居人」のネタバレを含みます⚠️
2023/01/13
KP:空想牙さん
PL:稚明 万弥/こん
桜庭 響華/たけや
エンドB 桜庭 響華ロストにて終了
【キャラクターについて】
【キャラクターについて】
響華は結局シナリオの最初から存在はしていなかったのですが、それでもPLは大変楽しかったセッションでした！
最初秘匿貰った時に「え！！？死んでるの！？？」ってなったけど響華はもちろん自覚してないし、もはや秘匿のことは忘れてプレイしてました。
たけや卓では女子高校生めちゃくちゃ多いんですが、響華はどの子とも違う性格でしたね。
自分の中の常識と学んだ知識が多くて、そしてそれは同年代の子達とはだいぶ差がついていて。周りが自分より下に感じてしまう自分にも不全感を抱いている、そんな思春期真っ盛りの女の子でした。
知識や言葉の多さを武器と考えてしまっている響華は、それらを駆使できる探偵という職に憧れたのでしょうか。
まやさんの言う通り「未来ある若者」なのですが……まやさんを助けたことに響華は後悔してないです。きっと響華の正義感がそうさせたのでしょうね……
【シナリオについて】
あのねー同居人HO2助手、楽しかったんですよ。本当に。
理由としては「万弥は響華が色々やってくれていると思っていた事は全て万弥自身が言葉にし、行動していた」という所に収束しますね。
ほら、まやさんって適当な大人じゃないですか。（褒め言葉）ホントに響華が生きていた時は全部響華が事務所の雑務系やってたと思うんですよ。多分まやさんも雑務の仕方とか知らないし。
でも、響華が交通事故で居なくなった。そのショックで万弥が自身の精神の中に響華を生み出した。
万弥はいつもと変わらず響華に色々「やってやって～」と言っているが結局は発言も行動も万弥の自問自答。
これって普通はめちゃくちゃ虚しいことだと思うんですけど、私は万弥の中にちゃんと「響華がやっていたこと」が根付いてたんだなって嬉しくなっちゃったんですよね。
「なんだ、私が居なくてもちゃんとお茶淹れたりメモ取ったり出来るんじゃないですか。駄目な大人を抜け出す第1歩ですね。」って天国から響華ちゃん思ってそう。
他に響華が「同居」していた部分はやはり心情の方ですね。
シナリオの端々で響華が万弥に対して「万弥さんは怖くないんですか」「私は、それは間違っていると思います。」「万弥さんのこと少し嫌いになりました。」
万弥にはね、響華の幻覚を通して万弥自身の正義を自覚して欲しい。結局響華が発言した正義的な言葉は万弥が発しているんですよね。たとえ万弥自身は響華が発言していると思っていても。
結局あれは万弥さんの考えであり意見なんですよって伝えたい。
多分これは2人が1つの心に同居しなければ万弥は気が付かなかったのでは？
今は万弥も大混乱だろうから、1年後くらいにふと気がついて欲しい。
あとは少し万弥も自分自身を否定してて欲しい。心のどこかで自分は間違ってるかも、嫌いな部分もあるかも、と思ってて欲しい感じ。それが響華の言葉として万弥の口から出てたらいいな。（本当はこんな生活でいいのかな、とか警察にいてバリバリ働いてたのにとか葛藤してて欲しい。ここら辺は私から見た勝手な解釈です。）
【万弥について】
万弥さんねー良いキャラでしたね。ひとつひとつの万弥さんと響華の問答が楽しかったですね。シナリオ中にも言ったけど、どうしても口車に乗せられてしまいましてね。悔しかったです。PLはモニターの前で両手握りしめて少しづつ画面ににじり寄りながら問答してました。
まぁ全部万弥さんひとりで喋ってたんですけど。あれ？また辛くなってきたぞ？
普通シナリオ終了後って後日談書くと思うんですけど、HO2はシナリオ開始時から居なかったので生前談を書くしかないんですよね。そこでシナリオ以前の2人のやり取り考えてみました。
響華は高校入ったくらいから万弥探偵事務所に入ったと考えてます。以下は働いて２年目くらいの万弥の誕生日会の後に渡した手紙、という設定です。うわぁ～
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万弥さんへ
お誕生日おめでとうございます。
いつも胃がもたれるとか言っているので、今年は甘さを控えたケーキにしてみました。いかがでしたか。
事務所で働き始めてからだいぶ経ちました。
手紙など書く機会もないので、誕生日くらいはと思って筆を取っています。
万弥さん、貴方はよく分からない人ですね。大人のくせして子供っぽいし、私のことたしなめたかと思えばすぐに駄々こね出すし。
自分の身の回りのこと全くできてないし、そういえばまやさんが事務所の電話取ったことありましたっけ？身の回りどころか仕事も出来ていたか怪しいですね。
私が来る前はどうやって生活してたんですか？というか高校生に世話されて、大人としての威厳は無いんですか？大人ってみんなこんな感じなのかしら？自分の少し未来に希望が持てなくなってしまいました。
………でも、でも少しだけ。
貴方のその口の上手さには感心しています。知識も教養も常識さえもないのにどうして私は貴方の言葉に納得してしまうのでしょうか。
これも貴方がいつも言う「経験」で補えるのかしら。それならば私が貴方くらいの年齢になれば、常識も知識もある分、私が確実に言い負かせますね。
楽しみに待っていてください。
おかしいな。こんな皮肉が言いたかったのではなく、ただお祝いしたかったのですが。
この手紙を機に、ご自身の行動を振り返ってみてもいいかもしれませんね。
何はともあれ、お誕生日おめでとうございます。
貴方にとって歳をひとつ重ねることは良いことなのでしょうか。体に気をつけて過ごしてくださいね。
（また色々教えてください。これからもよろしくお願いします。）
※（ ）の中は消しゴムで消したあとがある。
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同居人本編で万弥がメモした時、響華の字を真似して書いたのでは？とkpさんから言われて、いつ字を見る機会があったのか考えて……
万弥の誕生日にこういうやり取りがあったらいいなの気持ちで書きました。泣いた
今思うと
「僕たち2人合わせて1人になったら丁度いいんじゃない？」
「色々決めるのは早すぎるよ、問題は時間が解決してくれるんだからね」
とか万弥さんにめちゃくちゃ特大ブーメランで笑ってる。わろてる場合か……
ここら辺の万弥さんのセリフ好きだったなぁ……
長々書きましたが、本当に同居人楽しかったです。グロテスク描写云々よりシナリオ終了後のPLの心の方が辛かったです。マジで。
そしてそんな世界観を再現して下さる空想牙さんには頭が上がりません。いつもお世話になってます。シナリオ中の数々の描写の読み上げ、いい意味でドン引きしました。リアルにうわぁ……みたいな顔してました。本当に情景を魅せるのがお上手ですね……尊敬します！！
シナリオ終了後から１日経ちましたがまだ「なるほど、これが同居人ね……」という分かった（分かってない）顔してます。
信頼出来る方々と行けていい意味で大変苦しんでおります。
万弥さん、これからどうするのでしょうか。
私はそれだけが気になっています。響華は何だかんだ世話焼きなので天国から万弥さん見てると思いますよ。
「万弥さんは"未来ある若者"に色々教える義務があるんですから。しっかりしてくださいね。 」
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