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福島交通軌道線のちんちん電車に会いに行った件

福島交通といえば今もJR 福島駅から飯坂温泉を結んで走る路線だ。しかしかつては、その他にも福島市内と周辺の保原、梁川、霊山といった小さな町を結んで走った軌道線すなわち路面電車の路線が存在した。
他都市の例に漏れず、モーターライゼイションの波に抗しきれず1971年までに廃止となった。

廃止後の車両は何台かが保存展示されていたが、そのうちの一両1116号は保原(ほばら)市民センターにある。かつて福島から来た路線はここ保原から梁川と掛田(霊山)に岐れて延びていた。
しばらく老朽化が進んでいたが2015年にリニューアル、さらに最近になって塗り直されきれいになったと聞いた。その矢先に近所に所用が出来たのでついでに行ってみたのである。

おおキレイにしてもらってよかったなあ
幅が異様に狭い。
あまりの狭さゆえに座席は片側にしか付いていない。いま走ってたらサイクルトレイン向きだ。
当時の時刻表やら乗車券やら
当時の路線図
廃止当時の広告がそのまま残っている。利回り年6%。

一方で兄弟分の保存車両1115号も昨年2023年にレストアされて、霊山町の旧掛田駅跡に展示されている。

加えて隣接する旧駅舎も営業当時のレトロな味を残す建築であり、併せて路面電車ミュージアムと銘打って展示されている。ここもそのうち訪ねてみたいと考える。

トミーテックの鉄道模型シリーズ「鉄道コレクション」の「富井電鉄デハ1302」はこの電車がモデルになっている。うちにある。

現役時代の福島市街を走る1116号車の勇姿がちょっとだけ映る。5:20から。

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