英国(及び愛蘭土)人がブロンプトンを使い倒す旅動画あれこれを楽しむ
さきに記事にしたスピンバイクを漕ぎながら海外のサイクリング動画を観て旅気分を味わうひととき。当地が雪に閉ざされる冬のささやかな愉しみである。
その後もYoutubeをあれこれ探索したところ、諸国のブロンプトン愛用者の動画にも行き当たる。そのなかでもとりわけ、ブロンプトン原産国たる英国のみなさんの使い方にはさすが本場と唸らされるものが多い。
テントを積み、田園風景の中を快走し、グラベルを走破し、激坂を這い登り、さらにはフットパスを押し歩き、時には道なき道を押しや担ぎで分け入ってキャンプ地を探す。それらはまさに「ブロンプトンはこうやって使うために作られた道具である」と実践の手本を見せているかのようだ。ブロンプトンとしても冥利に尽きるだろう。
さらにキャンプする場所も、スコットランドなどの辺境ならずとも、ちょっと人里を離れれば人知れずステルスキャンプできる場所が随所にある英国の田園の底力に驚かされる。
そして旅を終えたらさっと輪行して帰る。英国国鉄はブロンプトンを畳まずとも荷を積んだまま車内に持ち込めるのがうらやましい。
すっかり荒れすさんでしまったように見える昨今の英国だが、街を一歩離れれば、うつくしい村や田園風景の中に昔ながらの英国的時間が流れていることに感動を覚えるのである。
気に入ったチャンネルをいくつか紹介しよう。
Susanna Thornton
ロンドンの自宅から、あるいは輪行でそう遠くないところに出かけ、美しい田園を走ってキャンプする。毎朝テントから展望する朝の風景がすばらしい。乳がん治療を乗り越えて旅するポジティヴな姿勢にも心打たれる。
キャンプめしはよくそんなので自転車旅できるなと驚くような内容だが、どうやらベジタリアンのようだ(フィッシュ&チップスは食べる)。
あとフロントに普通のパニアバッグをひとつ装着したローディングが興味深い。
KarlOnSea
こちらはおっさん。カールおじさんだ。こういうのを見るとわたしもがんばらねばと思う。
Terry's all bikes
さらにおっさん。いいぞ英国おっさんその調子だ。
Miriam Kennedy
UKのお隣アイルランドの女性。英国に輪をかけて雄大でワイルドな愛蘭土各地の風景に圧倒される。ドローンも使って気合い入った造り。
ひととおり観ながら思ったのだが、みんなさてお茶にするかというときに飲むのがコーヒーなんだな。英国人といえば紅茶、紅茶といえば英国人、昔ボストンで紅茶を海に捨てたら軍隊を出したぐらいの国であるのに、今はみなコーヒーを飲むのか。時代の移り変わりを実感する。
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