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追悼フランキー・ビヴァリー 及び彼のバンド メイズのこと

学生の頃から好きだった米国のソウルシンガーが亡くなった。享年77。

アーティスト名は一貫してメイズ・フィーチャリング・フランキー・ベヴァリーと名乗る。バンド名単体でもシンガー名義でもない。長い。自己顕示欲が強いのか、あるいはソロ名義でもいいのに仲間を立てて名前を外さない前川清と内山田洋とクールファイブ的なものか。
10枚のアルバムでバンドメンバーの延べ人数が20以上だから、バンドも流動的なものであったようだが。

70年代後半から80年代のブラックミュージックが大好きなわたくしであるが、この人(+バンド)はとりわけ好きだった。
だいたいそういう音楽の売りはウッス連呼のダンスナンバーとスケコマシバラードだが、このバンドは概してミディアムテンポの曲が大半で、大海に揺られるような横ノリグルーヴに乗せたメロウなコード進行の楽曲に、繊細なヴィブラートを効かせた歌が乗る。
リキまず、ダレず、漂えど沈まず、スムースジャズというジャンルができる前から唯一にして無二のスムースソウルとでも呼べる音を確立していたのであった。
大御所だし長い間聴いてきたのでアルバムもたくさんあるような気がしてしまうが、改めて思えばライヴ盤込みで10枚だ。もっとあるような気がするけどそうだ。
それにしても最後の作品から30年経っているという事実に戦慄する。

1995年、「最後の」アルバムの後のライヴ。

それから29年、今年2024年1月のステージがすごい。声の衰えもものともせず1時間のステージをやり遂げる気迫。これが最後であることを予期していたかのような。

ありがとう ミスター・ビヴァリー、さようなら。
師と仰ぐマーヴィン・ゲイに天国で会っているころでしょうか。

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