登米と米谷ポタ、そして仙北鉄道のこと(宮城)2014.5 ブロンプトン
(A day in the life 4 )
どこまでも田んぼまた田んぼの宮城県北。
あまり大きな町はなくて、築館、瀬峰、佐沼、米谷(まいや)、登米(とよま)といった小規模の町が散在する。名前からして米どころぽい。
それらをつないで1968年まで走っていた軽便鉄道が仙北鉄道だ。もちろん米の輸送にも大きな役割を果たし、国鉄瀬峰駅まで米を運んでいた。
この日はその廃線跡を雑に辿るポタリングだった。
線路跡はあらかた車道に吸収されてしまったが、一部は短い区間ながら自転車歩行者専用道として存続している。
沿線最大の町である佐沼を発した線路は東に延び、米谷に向かっていた。
しかしその先南に折れて登米に向かうにあたって、北上川の対岸にある米谷の中心部に立ち寄るためだけに橋をかけるよりは対岸の集落に駅を設けて済ませたほうがラクなため、上の地図のような線形となった。
駅のあった集落は、駅が無くなってしまえば何の存在意義も無くなってしまったわけだが、今はどうなっているだろうかと探索してみた。
川べりの小さな集落に何軒か元商店みたいな家が並んでいた。
てっきりここに駅があったのかと早とちりしたが、あとで調べたら違った。駅はそのひとつ手前の集落だった。
このミニ商店街みたいなのは、古来舟運で栄えた集落の名残りなのだろうと推察した。
この時から9年後、2023年の廃線跡探訪記を見つけた。
おどろいたことに旧米谷駅の駅舎は現在も民家の物置として現存するという。当時は気が付かずうかつであった。
いまストビューで見てみると、おおコレか!
完全によそ様のお宅の敷地内なので見学はできなそうなのは残念だが、廃線後50年以上を経てよくぞ残ってたものだと感心する。