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2015オーストリアの旅 Day18: ペルネグからブラティスラヴァまで輪行で戻ったブロンプトン
前の日の話↓
オーストリアとスロベニアの自転車旅もあらかた終わりに近づいた。あとは帰国に向けての離脱体制に入る頃合いである。
日本へ帰る便はウィーン発なのだが、お隣スロバキアのブラティスラバのホテルに荷物を預けてきたので、まずはそちらの方に戻る手筈である。
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隣の教会を見学
ペルネックの宿の朝。
のどかで小鳥の歌声に包まれている。その日の夕方には一国の首都に戻るとはなんか信じがたい。べつに戻らなくてもいいんじゃないか。このままさらにどこか奥地の田舎に消えてしまおうか。そんなことを考えながら朝食を済ませた後、宿に隣接するかわいらしい教会を見学する。
ペルネック聖母教会(Frauenkirche Pernegg)は1461年築。ゴシックの外観が素朴で美しい。
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しかし中に入ってみれば清楚な外観と裏腹に、内装は絢爛たるバロック様式でどどーんと圧倒してくるのだった。
しばし息を呑んで見上げ、信者席に腰掛けて、厳粛かつやさしい空気に身を浸す。
静寂の中にかすかにしめやかな音楽が聴こえてきそうな気がした。そういえば宗教曲やオルガン曲集のレコードのジャケットによくありそうな光景である。
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最後の輪行
参拝も終わって、荷物をまとめて宿を出て駅に向かう。
輪行もこれが最後だ。
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ブラティスラヴァまで乗り換えは2回。この旅の始まりだったブルック a.d. ムールと、そしてウィーン。
さいわいウィーンでの乗り換えは同じ駅で、街中を移動せずに済んだのだった。
いつものことだが、列車だと途中の風景はあとになってまったく頭に残っていない。自転車に比べて流れ去る速度が速すぎるのだ。
乗車計4時間弱!でブラチスラヴァ中央駅到着。
旅の終わりだ!
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ブラチスラヴァ到着
荷物を預けてあったチューリップハウスに戻る。到着時と妻氏帰国の日に続いて、この旅2週間ぶり3度目の投宿。
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どの国でも首都のホテルは高いばかりでなにかと残念な点が多いものだが、かくも部屋が快適で広く、しかも価格がリーズナブル、かつスタッフがフレンドリーなホテルを未だ知らない。
その後コロナ禍でいろいろしんどい中、今はどうしているだろうかと調べてみると、その後名前が変わっていたが盛業中だった。
近くのショッピングモールのスーパーに土産(並びに自家消費用)のワインを買いに行く。
棚の前で選んでいると地元のおっさんがやってきて、旅行かい、そうか日本からか、わが国のワインはうまいだろ、とドイツ語とスロバキア語のチャンポンで話しかけてくる。俺のおすすめはこれだ、うめえぞ、とおっちゃんの推しワインを薦めてくる。おもしろくていい人だ。スロベニアもオーストリアもいい人にたくさん会ったが、ここスロバキアもいい人だらけだ。
おっちゃんの推しワイン。
スロバキア東部ウクライナ国境に近いところのワイナリー産。Frankovka modráはドイツのブラウフレンキッシュと同じ赤の品種。
帰国後飲んだけどほんとにおいしかった。
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ブラチスラヴァ最後のポタ
翌朝は快晴だった。もう2、3日ぐらい早めに出しといてくれよその天気を。
あとはウィーン・シュヴェヒャト空港行きのバスに1時間乗ってから帰国便に乗るだけだ。午後の便なのでゆっくりできる。
午前はブラティスラヴァの街をポタリングする。
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そして午後のバスでウィーン・シュヴェヒャト空港へ。そして飛行機で日本へ。
またいい旅を重ねた!