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白石を散歩するブロンプトン (宮城)
(2022. 6)
宮城県南のすみっこにある白石の街。
かつて城下町として栄えたこの街も、今では商業の中心が町外れの国道4号バイパス沿いに遷移してしまい、中心部はすっかり寂れてしまった。
それでも城下町の面影を残す一角と昔ながらの商店街は、時の流れに取り残されてひっそりと残っている。
これまで何度もポタリングや徒歩でそぞろ歩いたことのある白石旧市街
だが、ふたたびブロンプトンで散歩してみた。
武家屋敷通り
水路沿いに旧家が並ぶ武家屋敷通り。入場料を払うと内部見学できる旧小関家は去る3月の地震の影響で休止中。
(近くには白石城がある。木造天守閣が平成になって復元された、当地観光の目玉だ。そちらは今回は省略。)
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周囲一帯も風情ある佇まいを残しており散策に好適。
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大通商店街
中心部の商店街に向かってみる。
かつては県南最大の商店街だったのだろうが、今では営業していない店も目立つ。シャッターこそ下りてないけれどどうにも寂しい感じが拭えない。
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写真にはないがこの付近には白石市立図書館がある。10年以上前に訪れた時には付属のレトロな食堂があって、ステンレスの皿に盛られた昭和ぽい定食などを供していたのが思い出される。今はあるのだろうか。
裏通りの白銀通りのほうが味のある建物が点在する。
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専念寺
はじめ裏から見たところなんか木造校舎風の建物だなと思いきや、お寺の一部であった。
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このお寺、本堂含め全体が学校テイストな羽目板造りで珍しいなと思って調べてみたら、Googleの口コミに、
「子供の頃、朝早く境内に集まり、お経を唱えてから皆んなで、勉強した覚えがあります。」
というのがあったのでかつては本当に寺子屋的機能があったのかも知れないと推察した。
これも正面からは撮ってなかったのでストビューを。
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壽丸屋敷
明治期の商家をリノベした観光施設。
手前の日本庭園と併せてよい佇まいだが、この日は暑かったので中には入らず(入場無料)
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岡崎旅館
木造の蔵と土蔵が目を引くが、旅館本体は画像左側の門を入った奥にあって現在も営業中。
80過ぎのおばあさんがひとりで切り盛りしており、コ口ナ禍の今は一日一組のみ受け付けているという。
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入口が写ってないのでGoogleストビューのショットを貼っとく。
一日一組限定の今はこの宿を独占できるチャンスだ。
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おまけ:理容ハンサム
この界隈をクルマで走る際にいつも見惚れるのがこの小さな床屋である。
「少しいい男」の80年代テイストが懐かしい感じだし、黒塗り高級車の谷岡っぽくもある。ストビュー画像ですが。
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東北新幹線の大半が通過してしまう白石蔵王駅。そこからまたバスに乗らないと行けない白石の町ですが、名物白石温麺でも食べに是非お立ち寄りください。遠刈田温泉行きの路線バスも和みます。