Diptyque迷走日記①
■Diptyqueの香水が欲しい
ルタンス、マルジェラと来て、次に欲しいのがペンハリガンとDiptyque。
特に、Diptyqueは香水にハマりだしてからずっと憧れるブランドの一つ。(なお、不動の一番憧れはルタンス)
富豪でもない小市民が、あの大きさと価格のボトルを買うの怖い。無理無理無理無理。
しかし、欲しい欲しいと思いながら悩み続けるのも不毛なので、来年買うことにした。決めた。
2024年の目標【Diptyqueの香水を買う】を達成するまで、このシリーズ続きます。(おそらく)
欲を言えばラルチザンも欲しいしドルセーもフエギアも欲しいし、ルタンスももう2本くらい欲しい!!!!
欲深い香水オタクなので、たぶん一生言ってる。
あとTOBALIのスプリングスノーが復活するなら寿命削ってもいいです。
■いざ店舗へ
職場の近くにDiptyqueが入っている百貨店があるので、当面の拠点はここ。
いろいろムエットを試させてもらう。
2回ほど行ってみたけど、その日の体調や気分に左右されるので、好みの香りは日替わり。
あと、会話の内容を基に、求めている香りのイメージを掴むのが非常に上手い店員さんがいる。
好みを聞いた上で、合いそうな香りを的確にいろいろ薦めてくれるので、その方がいるときに買いたい……!
■レビュー
2回目に行ったときの香りからレビュー書くよ。
なぜなら、オール候補外ですぐ忘れそうなので……
感想は、あくまでも個人の感想なので、気になる方は実際に試してみてください。
百聞は一見にしかず。
・フィロシコス
いちじくの香り。
瑞々しい甘さの香りを想像しながらムエットを吸ったところ、田舎の祖母がそのへんでもいできたいちじくの香りがした。再現度の高さが悪い意味で作用している。
何度ムエットを嗅いでも「おばあちゃん……」という感想が頭をよぎる。
わたしがつけたら最後、落ち着いた香りを通り越してもはや老ける。
いちじくの香りがするかわいいおばあちゃんになるのにはまだ早い。ゆるふわ年齢不詳アラサーになりたいのに(?)
悲しいけど、候補からは外し。
・オードリエル
蔦の葉をイメージしているとのこと。
ムエットを出していただいた瞬間、香る土と葉っぱの香り。
落ち着く香りだけど、これ嗅いだことある。
草刈りしたあとの庭先の、湿った土と刈りたての草の匂いを彷彿とさせる。
どうしてブランドの香水を試してそんな感想しか出てこないんですか?
香りと結びつく記憶がバグっている。
おそらくフィロシコスと同じように、つけると年不相応な落ち着きが出てしまう気配がするので、こちらも候補外。
・ロンブルダンロー
ゼラニウムがお好きなら…と、この日接客をしてくださった店員さんに薦められた香り。
カシスの葉……と聞いて、フィロシコスとオードリエルに惨敗しているわたしの心に漂う絶望感と、かすかに見える可能性の光。
その結果は……
おしゃれな香りの底におばあちゃん家の庭(手入れ後の青い香りを添えて)が見えるよ〜〜〜
知ってた。もうわかってた。
カシスのフルーティな香りの向こうに、そのカシスをもいできた祖母が見える。
現実の祖母は、カシスなんてお洒落な果物摘んでこない。さやえんどうとかナスもいでくる。
残念ながら候補外です。
・ロードネロリ
「前回試した香りと別のものを試したい」と言ったのに、説明のしかたが悪く、2回目お試し。
次回まとめるので、今回は割愛。
ゼラニウムが好きだというと、オーローズと併せて高確率で出てくる。
ネロリ嫌いじゃないけど、なんか違う。何度試してもしっくりこない。
■まとめ
・植物特有の青い香りが得意ではない
植物系、中でも水気を含んだ青っぽい香りとは、相性自体はおそらく良い。
ただし、想起するものが田舎と結びつきすぎ。
都会育ちのお洒落なパリジェンヌが田園風景で羽を伸ばす光景であったり、美しい庭先で葉や花を愛でる光景が浮かぶであろう香りも、わたしが身につけると、土仕事したあとのおばあちゃんの匂いに早変わり。
これは、己の持つ原風景が悪い。いや、悪いことはないんだけど。
あまりにも、自然の中にある植物や物質と、己の中にある原風景の結びつきが強すぎて切り離せない。
毎回Diptyqueを着けるたびに、地元の田んぼや畑を思い出してたまるか〜!!!
・身に着けたい香りと、自身のイメージが結びついてない
別の日に接客してくれた店員さんに、「自分がどういう場面で、どんな雰囲気を纏うために着けたいのかをイメージして選ぶといいですよ」とアドバイスをいただいた。
い、イメージできない。
これが消化できないと、たぶんいつまで経ってもDiptyqueで香水買えない。
自分が持っている要素と、手持ちの香水が補ってくれている要素から足し引きして、持ちたい要素が何かを考えるところから必要かもしれない。
深く考えずに買いたいけど、せっかくなら自分がいちばん着けたい香水を、ちゃんと選んで使いたい。
己の内面と向き合うのはめちゃくちゃ嫌いだけど、向き合わないとたぶん一生買えない。
2024年、はたしてちゃんとDiptyqueの香水を買って、なりたい自分のイメージを見つけられるのか。
1年かけて頑張ります。やるぜやるぜ。