柴田聡子『DIVE IN THEATER』取り急ぎ感想まで

2024年12月26日(木)に青土社から発売された柴田聡子の詩集『DIVE IN THEATER』読みました。以下、取り急ぎの感想です。笑


言葉の意味が解体されていく感じがします。言葉の意味を組み立てる前の言葉のリズムを味合う感じ?展開もパターンがなくて、まるでカフカの小説みたいな、?

え、ちょっと待って、意味わかんない!!でもなんか面白い、なにこの新体験!の天才ですね。柴田ワールド炸裂しています。ある意味、買って後悔するかもな、不思議な詩集です。

例えば、「とうもろこし」とか「徳川家康」とか、変な言葉が飛んでくるんですよ。それによって、意識が決められた回路を辿らない感覚を覚えて、楽しいです。

あとは、気に入ったフレーズで

新幹線の手洗い場、雲を抜けてなめらかに差してくる陽のあらわれかたでつく電気。 Spotify、森に入る暗さのフェードアウト。

Holidayから一部抜粋

というのが、ありますが、

「雲を抜けてなめらかに差してくる陽」や、「森に入る暗さ」というような情景描写は、まぁどこの小説にでもありそうではないですか。でも、柴田聡子は、これを「新幹線の手洗い場」や「Spotify」と言った、何の脈絡もない無機質な言葉と組み合わせてくるんですよね。

普段なんの意識もしていない風景に、全然違った色や匂いを纏わせ、再構築させています。そこに明確な意味を固定させる必要はないのかも知れません。

その現象が、いろんな言葉で起きる、ということに、この詩集の醍醐味があると思います。読む人それぞれの文脈で感じてみてください笑

でも、正直に言います。ほんとにほとんど意味不明だったんで、これからの人生でじっくり時間をかけて味わっていきたいと思います。それが、この詩集の楽しみ方でもある!

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