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これまでの記事では、MELIUSの立ち上げに際して、人材紹介事業や組織としての大切にしている価値観や活動内容について紹介してきました。
今回は、私が新卒で入社したマッキンゼーを卒業し、MELIUSを立ち上げ、事業責任者として日々新たな挑戦を続ける背景や想いをお話しできればと思います。


孤独の先に見えた、結果を掴む喜び

原川:これまで愚直に汗をかき、地道に足を使いながら事業を立ち上げてこられた田中さんですが、今回はぜひ、エモーショナルな部分にも踏み込んでお話をお聞かせいただきたいです!
事業責任者として楽しいことばかりではなかったと思いますが、これまでの日々で、どのようにご自身の感情や想いと向き合い、乗り越えてこられたのでしょうか?

田中:正直な話、これまであまりあえて口にすることは無かったのですが、孤独を感じる場面は幾度とありました。 プレイヤーは自分ひとり。事業責任者としても、自分で検証し、考え、成果を出さなければならない。その成果に対する一喜一憂も、心の中に閉じ込めながら葛藤する部分もありました。悔しさをぶつける相手がいない状況で、精神的に辛く感じることもありました。

ただその一方で、自分の行動がダイレクトに結果として返ってくる、その検証を繰り返すことには楽しさもありました。もともと私はコンサルティングファームにいて、チームとして成果を追求する環境で活動してきました。今でもその考え方を大切にしていますが、“田中直道”として行動し、成果を出せたと実感できた瞬間は、とても嬉しいものでした。

原川:確かに、自身の活動が結果に繋がる喜びは、独りで戦って来たタイミングにはとても大きなものだったのだと思います。
コンサル時代のお話にもありましたが、前職と比べて働き方も大きく変わったと思います。責任も重く、プレッシャーも相当だったのではないでしょうか。

田中:新卒からコンサルティングファームでコンサルタントとして活動してきたため、人材紹介事業自体が初めての挑戦です。また、以前は、パートナーが獲得した案件を実働部隊として”回す”立場でしたが、今は自ら事業を組み立て、企業や候補者に営業していくところから始める未知の世界です。勿論、コンサル時代の比較的恵まれた報酬が保障されていた環境から、自身の成果が直接実入りに反映される環境に飛び込んだので、どれだけ成果を出せるかという不安もありました。

人材紹介事業はサイエンスに基づく世界

原川:そうした不安に直面したとき、どのように折り合いをつけてこられたのでしょうか。いつも平常心を保っているように見える田中さんだからこそ、特に気になります。正直なところ、私からは「あ、田中さんの気持ちが下がっているな」と感じることはほとんどありません。その安定感はどこから来ているのでしょうか?


田中:そういう風に見えるかもしれませんが、一喜一憂はしています(笑)それでもメンタルを保ちながら楽しんで仕事ができているのは、人材紹介という領域も「サイエンスに基づく世界」だと感じているからです。活動量と成果には長期的な目線でみると一定の関係性があります。例えば100人と会えばこれくらいの結果が得られるという統計的な見通しが立ちます。実際に、事業を立ち上げてから最初の3~4ヶ月で、活動量を倍にすれば結果も倍になることが見えてきて、安定して取り組めるようになりました。勿論、活動の量だけでなく活動の質を上げていくことにも取り組むのですが、少なくとも、活動量に対して成果の見通しが立つことは心の支えになっています。

また、候補者の方との向き合い方・考え方を少し変化させたことも理由の一つかもしれません。人材紹介は候補者の意思決定を尊重する仕事なので、自分の想いを入れすぎないようにしています。少しドライに聞こえるかもしれませんが、想いをあまり入れすぎずに構えておくことで、外的要因に左右されにくくなると感じています。

原川:ロジカルな思考は持ちつつも、やはり悔しかった経験やもしかしたら涙を流した日もあるのかな、と思うのですが、このあたりはいかがでしょうか?(笑)

田中: なかなか結果が出なかったり、内定辞退に繋がってしまったりすると、候補者の方に対して適切な提案ができなかったというキャリアアドバイザーとしての不甲斐なさを感じます。そんな日は食事が喉を通らないこともありましたね。しっかり切り替えて、よりよい提案ができるようにという思いで活動をしています。

原川:そういった候補者の方への想いは、一人ひとりと真剣に向き合っているからこその感情ですね。この田中さんの信条は、これからジョインするメンバーにも受け継がれていくのだろうと思います。

組織拡大によって生じる嬉しい成長痛

原川:これまでのお話で、立ち上げからこれまで繰り返されている幾多の検証・分析、また、事業責任者としての葛藤などがより鮮明にわかりました。
現在、MELIUSも徐々に仲間が加わりエージェントメンバーも増えてきましたが、その過程で気持ちの変化や苦労はありましたか?

田中:立ち上げフェーズでの苦労を通じて見えてきた、エージェント事業における重要なポイントや活動の型を、属人化させず組織全体に伝えていくことの重要性を感じています。
また、「魂を込めて仕事をしよう」「目の前の人や組織に想像を巡らそう」といった、組織として大切にしているバリューを新しく入ったメンバーにもしっかりと伝え、形骸化しないよう定着させることを大切にしています。

さらには、リーダーとしての立ち振る舞いも強く意識しています。特に気を付けているのが、トップダウンとボトムアップのバランスです。リーダーとして目指すべき方向性をしっかり示しつつ、各メンバーの主体性ややりがいを最大化させるべく、各メンバーが能動的に動き出せるような環境をつくるようにしています。0→1フェーズだから特にということもありますが、何かを考えて進めていく際に、組織としても何が正解かという「解がない」状況がよくあります。その際に「自分だったらこう考える」というポジションを明確にとった上で、それらをメンバー間でぶつけ合う。そして、それでも筋のよさそうな仮設が見えてこない場合は、一旦try(※)してみる、という挑戦しやすい環境づくりに努めています。

※ try:組織のバリューの一つとして、「小さくトライする」ことを大切にしており、あえて小文字でトライと表記しております。

人生のストーリーを描き伴走するリーダーに

原川:前職での経験もあるかとは思いますが、田中さんが目指すリーダー像とはどのようなものでしょうか?

田中:私が目指すリーダー像は、メンバー一人ひとりが自身のキャリアゴールを明確にし、それぞれの強みを最大限に発揮できる組織環境を作り上げることです。メリウスが掲げる「リーダー人材の適材適所を実現する」というビジョンを社内においても体現するため、メンバーのキャリアのセンターピンをピン留めし、その人だからこそ発揮できる価値を日々の対話や観察を通じて見出していきます。

リーダーとして、メンバーのキャリアストーリーを共に描くだけでなく、描いたストーリーに沿って各メンバーが日々成長を噛みしめて前に進んでいけるように、一貫性のある経験を積んでもらうことも大切にしています。候補者のキャリアのストーリーをしっかり構築するように、社内メンバーに対しても「なぜ今この役割に取り組んでいるのか」を納得感を持って理解してもらい、その目標に向けて全力で取り組めるようサポートしていきたいと考えています。

最終的にはメンバー自身が自分のキャリアを描く主体ではありますが、私はその傍らで彼らのストーリーを支え、リーダーとしての方向性を示し続けたいと思っています。

原川:立ち上げ当時の孤独さからリーダーとしての責任感へ、田中さんの感情も変化してきているのですね。今後も新しいメンバーと共によりよい組織に一緒にしていきましょう!

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