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ポルノグラフィティ 因島・横浜ロマンスポルノ’24 解放区

ポルノグラフィティ25周年イヤーのラストを飾る因島・横浜ロマンスポルノ。横浜スタジアム初日にはるばる八戸からの参戦となった。20周年の東京ドームに参戦せず、WOWOWの中継を観ている自分に「何で現地にいないんだろう」ととても後悔したからだ。デビュー日当日の公演には参戦できないけれど、私も2人と一緒に25周年をお祝いしたい。その一心での参戦となった。

ポルノが横浜スタジアムでライヴを開催するのは5回目。私はその初回に参戦している。そして今回、しつこいようだが25周年という機会に参戦できてよかった。

私はいつもぼっち参戦なので、会場に早く行くのが苦手だ。今回は新幹線が遅れたこともあり、開演30分前の到着となった。本当に久しぶり(ポルノのお2人によると8年ぶり)の横浜スタジアム、いや、首都圏遠征。東北との人数の違い、ハコの規模の違いをすっかり失念していた。

スタジアムは大混雑。グッズ付きチケットを購入していたので、とりあえずグッズをいただきにレフトゲートへ。幸いここに混雑はなく、スムーズに引き換え完了。……だが、この先が問題だった。私の入場はゲート4だったが、混雑がひどく、開演に間に合わない可能性があるという。どのゲートからでも入場可能とアナウンスがあったが、大混雑の中では場所もまったくわからない。結局ゲート4から入場した。この時点で開演まで5分を切っている。何とか席に辿り着くと、一息つく間もなく開演。やはり時間には余裕を持って行動しようと心に決める。

解放区の開演を告げるのは花火だ。ステージの奥にはメリーゴーランドを模したセットがある。オープニングナンバー「おいでよサンタモニカ」に合わせ、"Welcome""横浜”とメンバーが歓迎してくれる。待ちに待った開演だ。

1.ネオメロドラマティック
イントロが流れた瞬間、大歓声が上がる。この曲の歌詞にはいつも泣かされる。

2.メジャー
この曲をライヴで聴くのはおそらく「PANORAMAx42」ツアー以来。スタジアム中に「ララ」の大合唱が響く。

3.アポロ
前回ワズビルではラスト近くにあったこの曲が早くも登場!25年経っても色褪せるどころかパワーアップしている。ポルノの曲ってすごい。

ここでMC。「因島では帰りのバスの時間を気にしていたが、横浜なのでその心配はない!電車がいっぱい走ってるから!」と晴一。ポルノのお2人がライヴを楽しんでいる、その事実だけで胸がいっぱいになる。

4.狼
MCで昭仁が「因島の風を感じてもらおう」と語ってからの入りだったので、Aokage!?と思ったが「狼」!!ライヴでは初聴きかもしれない。

5.OLD VILLAGER
この曲では炎の演出があり、スタンド席の私にまで熱さが伝わってくるようだった。ポルノはロックが似合う。ライヴ初聴きだったが、本当にカッコよかった。

6.FLAG

「因島から一旗揚げてやろう、と思って出て来た」という話からこの曲へ。この曲もおそらく「PANORAMAx42」ツアー以来に聴く。とても励まされる、大好きな曲の1つだ。今回のロゴマークの旗がモニターに映し出されてはためく様が曲に合っていた。

7.カメレオン・レンズ
これもライヴ初聴き。これって振りとかいるのかな?私はただ黙って聴いていました。ハマ風が気持ちよくて、野外でこういう曲を聴くのもいいな、と実感。

8.シスター
25周年だからなのか、セトリが豪華すぎる。この曲はTamaが抜けて、ポルノ再出発の曲と位置付けられている。実はこの日、Tamaがライヴに来ていたと後で知った。今でも繋がっている確かな絆。泣ける。

9.愛が呼ぶほうへ
もうこの曲は好きすぎてどうしようもない。4年前、入院中に眠れない夜、この曲を一晩中聴いていた。そろそろ音楽の教科書に載ってもいいと本気で思っている。ライヴでは様々なアレンジで演奏されることも多いが、オリジナルが一番沁みる。

10.むかいあわせ
映像作品にはなっているけれど、ライヴでは初めて披露する、と昭仁。そんな瞬間に立ち会えてよかった。

11.ギフト
ライヴアレンジが施された「ギフト」。この曲にもどれだけ助けられてきただろう。今だって何かというと聴いている。これからもそうだろう。聴かせてくれてありがとう。

12.THE DAY
いや、ライヴで聴くってこういうことだよね!と思わせてくれるアレンジ最高だった。最初は“THE FIRST TAKE”のような歌い出しで始まり、2番で一気に通常バージョンへ!この流れがハマってカッコいいったら!曲終わりに照明が消える演出も最高だった。周りから歓声が上がっていた。

12.螺旋
ワズビルでも晴一タイムがあったが、ロマポルでも!陽が暮れた夏の夜にとても合う曲なんだなぁ、と感じた。モニターに映し出される晴一がセクシー過ぎた。好きすぎる。

13.Zombies are standing out
いや~、ロッキンをWOWOWで観て以来、ライヴで聴きたいと思っていた曲!やっと聴けた!それも野外で!!!もちろん炎の演出付き!う~ん、カッコいい。その一言に尽きる。

14.今宵、月が見えずとも
ステージから目を離したくないのに、歌詞につられてつい夜空を見上げてしまう。ラストでの昭仁のロングトーンに、周りからは絶え入るような「あぁ、すごい」と感嘆の声が上がっていた。そう、このロングトーンもライヴの醍醐味。ありがとうございます……

15.ひとひら
この曲をここで聴けるなんて!曲前にモニターに歌詞の一部が流れてはいたが、予想していなかった……この曲もとても大切に思っている曲だ。確か「ラヴ・E・メール・フロム・1999」ツアーで聴いて以来だ。ふと、このセトリは因島から東京に出て来た彼らの心境をつづったものなのかもしれない、という思いがよぎった。

16.ヒトリノ夜
Yes!!!決してライヴで頻繁に歌われる曲ではないのだけれど、「歌え!」と言われると自然に歌詞が出てくる。このロマポル、実はちょっと昭仁の声がかすれ気味だった。私が初めて参戦したビタスイツアーからしばらくはそういうこともしょっちゅうだったけれど、さすがに最近はなかったので少し心配で、一方ではあの頃のガムシャラな昭仁にまた会えたみたいで嬉しく思っていた。だから昭仁のマイクが会場に向けられるたびに大声を出す。あー声が出せるって最高!

17.幸せについて本気出して考えてみた
この曲をライヴで聴くの大好き。さっきも書いたけれど、ライヴで声が出せる、ということがどんなに幸せなのか、改めて実感することができる曲。ありがとう……

18.ミュージック・アワー
”変な踊り” in Yokohama Stadium。スタンドから見下ろす会場が変な踊りで埋め尽くされている。昔はやらなかった「恋するウサギちゃん」の振りもいつの間にか認知されたようだ。とにかくみんなが一体になってることが実感できる。この空間はいつも幸せだ。

19.アゲハ蝶
いつもの大合唱で特別なことが起きた。昭仁が会場にカメラを向け、「皆さんの声を録りたい。いつか皆さんにもおすそ分けできたら」と言うのだ。ハマスタ全体に響き渡る声は圧巻だった。これで大好きな晴一と昭仁が喜んでくれるなら本望だ。ファン冥利に尽きる。きっと会場中がそんな思いで歌ったのではないかと思う。

20.解放区
昭仁が言った。
「あなたたちがいてくれるからワシらは歌えるし、演奏できる」と。
ポルノに出会って25年間、またポルノに会いたい、曲が聴きたい、ライヴに行きたい。その思いがあるからこそ、今日まで命をつないでこられた。そのポルノグラフィティにそんな言葉をもらえるなんて、私たちファンはなんて彼らに大切に思われ、愛してもらっているのだろう。

そしてモニターに映し出される言葉。
「ワシらにとってポルノグラフィティとは」
「あなたにとってポルノグラフィティとは」
「いつか答え合わせをしよう」

その答えが合っているといい。
でも、たとえ合っていなくても。
彼らは笑ってその答えを受け入れてくれるだろう。

アンコール
定番のポルノコールを受けて再び登場したお2人は、「後ろの方のお客さんにも見えるように」とステージを移動!!!アリーナの後方、スタンド席との間にあった黒幕で覆われたスペースは、なんとこのためのステージだったのだ。お2人が球場のカートで移動してくる間に幕が取り払われ、ロマポルのロゴが描かれたステージに変身する。……余談だが、このロゴ可愛くないですか!?いつもより多めにグッズを購入したのも、ひとえにこのロゴのなせる技だったりする。

21.ヴィヴァーチェ
サブステージで披露されたアンコール1曲目は新曲ヴィヴァーチェ。「多様性が叫ばれるこの世の中、それはとてもいいことかもしれないけど、それに縛られて苦しい思いをしている人がいるかもしれない。自分らしさを大切にしてほしい」……というようなことを昭仁が話していたのだが、その隣で自由に動き回って客席に手を振ったりしている晴一が気になり、集中できなかった。そういう所が大好きだよ晴一!!!

22.Ohhh!!! HANABI
「お手元のタオルを……」という前フリで、ハマスタだし来たかハネウマ!?と思いきや、ここは夏だし野外だしOhhh!!! HANABI。もちろん花火がバンバン打ち上がる。野外ライヴの醍醐味。でもメンバーが後方ステージにいるため、みんなの視線は当然後方に……昭仁が歌いながら懸命に「花火!花火!」とメインステージを指差しているのがおかしかった。やっぱりポルノが愛されるのは、この人柄あってこそだろう。余談だが、個人的にはうつ病のさなかに参戦したものの、記憶が全く残っていない「The dice are cast」ツアーのリベンジをきっちり果たせた。

23.ジレンマ
お2人がまたカートでメインステージに戻ると、前触れもなくジレンマのイントロが!!!やはりライヴのラストはこの曲で飾りたい。ワズビルでは撮影にも気を取られ、何となく不完全燃焼感が拭えなかった。今回はただ全力で楽しむのみ。アホになるのみ!!!
「胸張っていけ!!自信持っていけ!!」を聞かなければポルノのライヴは終われない。ポルノのライヴで初めて私はこの言葉を聞いた。自分自身でさえ好きになれないこんな私を全肯定し、最高だと言ってくれる。失敗や落ち込みで、何だか何もかもイヤになってしまう時がある。そんな私を支えてくれる宝物だ。

そして、これも見なければ終われない昭仁の大ジャンプ。今日もしっかり決まり、盛り上がりも最高潮!!!の中、モニターに映し出されたのは放心したような晴一。すっかり素に戻ったような表情でイヤモニを外していた。メンバーのこんな顔を見られるのもライヴならでは。

最後はこれも変わらない生声の挨拶。
晴一は「これからもよろしくね」
昭仁は「次会える時まで元気でおってね。今日はホントにありがとう」
と伝えてくれた。
普段あまり先のことを口にしない晴一が「これからもよろしく」と言ってくれたことがとても嬉しい。これからもポルノと共に時間を重ねていける、ということだ。

ステージに最後に残った2人が、深々と頭を下げる。その姿を見ながら、拍手の手が止まらない。ありがとう、とありったけの思いが2人に届けばいい、と思う。




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