教科書のない授業-英語編
こんにちは。引き続き、オーストラリアの公立小学校の6年生のクラスにて教育実習中の様子をお伝えしています。今日は、英語の授業について書きます。オーストラリアは、英語が公用語なのでこの授業は日本でいう国語に当てはまるかもしれません。
前回の記事にてオーストラリアの公立の学校には教科書がない点について触れました。
英語(国語)の授業も同様に、教科書がありません。先生が決めた本や資料に基づいて読み書きの練習をします。私が最初に参加した授業では詩の書き方について扱われました。参照文献はこちら
写真家によって出版された子供の本。自分の体の部位を一つピックアップしてなぜその部位が好きなのかを書くというもの。一見簡単なようで難しい。これは創造力が試されます。
私の務めは、ライティングのタスクが進んでない子を助けること。例えば、髪の毛を選んだ子供がいるとして、なぜ選んだのかを自分の言葉で説明できること。「ただ好きだから」では課題が終わらないので、なぜ好きなのか、触るとどういう感触があるのか、鏡で見るとどういう風に見えるのか、何ができるのか、という理由を子供の心から引き出すとともに、詳細に書かないといけないタスクだったので、これまた大変でした。
髪の毛を剃ったらヤスリみたいな感触がした?
髪の毛をドレッドヘアにしたらロープみたいになった?
隠喩を用いると共に子供が書けるように手助けしていかないといけないといけないのです
これぐらい書ければ大丈夫かな?と私の物差しでオッケーを出しても先生からはダメ出しを貰ったり。A4一枚の紙にびっしり自分の選んだ身体の部位の好きな理由を書かせるのは至難の技でした。ある程度文章が書けたら今度はヘッダー、本文、名前をタイプしてどのフォントを使うかまで選ばせます。ただの文章として提出するのではなくて一つのポスターとして見栄えが良い様になるまでサポートするのが私の役目でした。
最後に先生が子供が選んだ部位に焦点を当てた写真を撮って、印刷、文と一緒に壁に貼りました。正直、大人でも大変な内容かなと思いましたが創造性豊かに文章を作る良い授業だと思いました
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