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私の初恋の人

前回「First Love 初恋」を観た感想を書いてから、

初恋の人のことを思い出していた。

初恋の人といえば、それぞれに思い出す人が違うかもしれないけれど、私にとっての初恋の人といえば、私が初めてちゃんと付き合った人のことが思い出される。

初めて好きになった人は幼稚園のときのクラスメイトの子だったけれど。

学生時代を通して常に好きな人はいたし、付き合ったような人もいたけれど、付き合ったと言えるような関係でもなくて。。。

私にとっての初恋の人は、高校を卒業して数か月後に出逢った、あの人なんだと思う。

きっとそう。

5年前に書いたnote。
あのときは5年後にこの人のことを「初恋の人」として思い出すことになるとは思ってもみなかった。

ここまで心をさらけ出して書いたのは初めてだったかも。

facebookなどリアルな友達が読むようなところでは、絶対にシェアできないような内容。

リアルで知らない人の前でだからこそ素直な気持ちをさらけ出せることってあると思う。

私の場合はそう。


とても感受性が豊かな私は、いろんなことにときめいたり、いろんな感情が湧き出てくるんだけれど、身近な友達には細かくは言わないというか、自分の胸に秘めている想いもたくさんあって、ポエム的なものはなおさら、身近な人にはシェアしない。

でもこちらでは自由に表現していきたいと思っている。

***

5年前に初恋の人のことを、「出逢い」「初デート」「一緒に過ごした日々」の3つに分けて書いたけれど、実はその続きがあって、今回はその続きを書こうと思う。

1か月未満の短い期間ではあったけれど、とても濃い時間を一緒に過ごした彼とのその後を。

***

その彼との関係ははっきりした終わりかたではなかったので、いつか連絡が取れればいいなーと密かに願っていた。

未練ダラダラでまた付き合いたいとか、そういう気持ちは全くなかったけれど、私の中で終止符を打ちたかったんだと思う。

SNSが普及する前のこと。

頼りになるのは彼の住所だけ。

でも今でも同じ住所に住んでいるという保証がなかった。


何年もの年数が経って、ちょうど幼かった長女と日本に帰省しているときに、久しぶりに彼からの手紙が出てきたことがあった。

とても懐かしく思い、1度だけ手紙を送ったことがあった。

返事は来なかったけれど。


それから数年が経ちfacebookというものが出てきた。

facebookを通して、私はアメリカ時代の友達も含め、たくさんの人たちとネット上で再会を果たすことになる。

facebookのすごさに感動していたある日、あの彼の名前を検索してみようと思いついた。

けっこうあり触れた名前なので、同姓同名の人がたくさん出てきた。

ドキドキしながらしばらくスクロールしていると、見覚えのある顔が!

久しぶりに見る顔。

すぐにわかった。

数日ためらったけれど、思い切ってメッセージを送ってみることにした。

彼には彼の生活があるだろうし、迷惑のかからないように、もし迷惑だったらそのままスルーしてもいいからとひと言添えて送ったメッセージ。

そしたら数時間もしないうちに返事がきた。

とてもビックリしていて、私とこうしてまた繋がれたことをうれしく思ってくれた。

昔ばなしに花が咲いて、会っていない間に起きた出来事や、お互いの近況などを報告し合って、電話で数回話したりもした。

彼にも娘が一人いて、何とその子は私の長女と数か月違いで同じ学年。

同い年の子供を持つ親として、子育ての悩みもちょこっと話したり、なんだか不思議な感じだった。


やり取りをするようになって数週間経った頃。

思い切って、遠距離になって自然消滅したこと、あのときの私側の気持ちを素直に打ち明けてみた。

彼は、

あんな風にするべきではなかった、あんな風に終わらせてしまって本当にすまなかった

と謝っていた。


これで本当に私の中で終止符を打つことができた。


別に彼に未練ダラダラで、もう一度付き合いたいとか、そういうことは全くなかったけれど、とにかく彼の消息が知りたかったし、彼は元気で過ごしているかなぁとか、長年気になっていた。

でも彼がこうして元気に過ごしていて、幸せな家庭を築いているということが知れて安心したし、心の底からうれしく思った。

一度は心を交わせた間柄。

一緒に過ごした期間はとても短かったけれど、お互いにとってとてもいい想い出として残っているので、今では特別な想い出を共有する大切な友達として、たまにやり取りをしている。

ここ数年では、やり取りするのはお互いの誕生日のときくらいや気になったことがある場合くらい。

イギリスのニュースで気になったことがあると(例えば暴動が起きたときなど)心配して

「ニュースで見たけど大丈夫?」

などと、すぐにメッセージをくれる。

気にかけてくれてるのもうれしい。

いつもお互いの幸せを願っている。

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あの彼を想い出すある曲がある。

あの当時、自分たちと重ね合わせてよく聴いていた大好きな曲。

この曲を聴くと、一気にあのときにタイムスリップする。

彼との幸せな時間を過ごしていた18歳の私に。

***

私はあの彼と一緒に過ごした短い時間の中で、

心が愛で満たされて、自分の素直な気持ちに従えば従うほど、幸せになれるんだっていうことに気づかされた。

安心して自分の中から出てくる感情や全てをさらけ出せたこと、

自分の全てを肯定的に受け止めてくれたこと、

あのときあの彼と出逢えてよかったと心の底から思う。


彼には感謝の気持ちでいっぱいだ。

彼のほうは、私と一緒に過ごした時間の中で、私からたくさん学んだと言っていた。

私は特別なことはした憶えはないけれど、きっと私を通して日本の何かを感じたのかな。

***

みなさんにとって「初恋の人」って、どんな人でしたか?



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