②前編 「カム・フロム・アウェイ」が特別なミュージカルになった理由✈︎
メリアです。
「カム・フロム・アウェイ」の考察に入りま〜す。
まずは、このミュージカルが、「今までにない新しいミュージカル」と
評される理由について考えてみます。
①はこちらから⤵️
✈️ 魅力の理由
・ドキュメンタリー・ミュージカル?
メリアがこの舞台を観劇しようと思ったのは、①にも書きましたが、
キャストの豪華な顔ぶれです。
こんな組み合わせ、二度とできないのでは?と、
思うほど、ミュージカルで大活躍の面々。
その反面、こんな風にも思った。
「この舞台、一体、誰が主役?」
その答えは、幕が上がると、すぐにわかった。
12人が主役であり、アンサンブルでもあった!
12人で総勢100人以上を演じ分けている。
それも細かく入れ替わる。
一つのシーンの中で、一人が二、三役を演じ分ける。
(例えば、上着を着たら⚫️さんで、脱いだら🔲さん。
帽子を被ったら🔼さんで、ベストを着たら✳️さんになる。とか)
そして、一人一小節ずつ歌うのでもない。
小節の前半を一人が歌い、後半を他の1人が歌ったりする。
そして、その歌の歌詞の合間に台詞が入るのだから、演じる方は気が抜けない。
観る方も、ぼやぼやしていると置いていかれるほど😀スピーディー!
観ていて思ったわ
↓
このミュージカルって、ドキュメンタリーなんだ。
・豪華なアンサンブル
心に残る名曲が多いが、他のミュージカルと異なるのは、
ソロが少ないことかもしれない。
上記のように多くのエピソードが盛り込まれているが、
その中でも主軸になるエピソードから、ソロ2曲とデュエット1曲が生まれている。
またこれが素晴らしい。
ソロもデュエットも、アンサンブルが他の11〜10人なんだから!
本当に贅沢な舞台。
いずれも心に染み入る歌唱で、一度聴いただけで大好きになった。
・唯一無二のミュージカル
ソロが少なくい。一人で何役もこなす。
そして、全て細かく動きが決まっているという
今までにない新しい形のミュージカルになっている。
それは、脚本・音楽・歌詞を担当したアイリーン/デイヴィッド夫妻が、
できるだけ多くのエピソードを盛り込みたいと考えたから。
一般的なミュージカルの形式に仕立てることができず、唯一無二の作品に仕上がったという。
しかし、キャストにとっては難易度の高い作品だ。
・複雑な演出のメリット
メリット1
つまり、キャストそれぞれが「ガンダーの住民」「乗客」の両方を演じることで、それを観る観客は、自分が「助けが必要な人」にも「助けを与える人」にもなり得るのだと知ることとなる。
メリット2
複雑な舞台演出で、役者さんたちは、実際に「困難な状況で助け合うこと」を体現しながら作品を完成させる。
助け合い・思いやりがあって、初めて完成される舞台なのだ。
そう、この舞台の主題は、「愛・思いやり」。
この主題を役者さん一人一人が実感しながら演じるのだから、
観客に伝わらないわけがない!
長くなりました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
後編に続く⤵️