見出し画像

群馬の靴下屋さん

こんにちは!靴と靴下のセレクトショップを奈良県の香芝市にオープンしようとしています、アナグマ屋店主です!

先日の東京出張の最終日、少し足を延ばして北関東の群馬県高崎市へ行ってきました。ここにはアナグマ屋で取り扱い中の靴下を生産、販売されているたむら靴下店さんとその靴下工場があります。

東京からは特急じょうもうを乗り継いで1時間半くらい。
ちょっと前に飛んで埼玉の映画も見ましたので、埼玉群馬あたりが関西でも何となく馴染みになりました。
太田駅で乗り換えたのですが、駅前に巨大なスバル!我が家の愛車はスバルなのでウキウキ!

前置きが長くなりましたが、高崎駅に到着!
開けた平野部と遠くに見える赤城山の風景が私の住んでいる奈良に似ている気がします。以前に行った兵庫県加古川市の靴下の町も雰囲気が似ていましたね。

群馬県はもともとシルクの紡績工場が多く、その繊維を使った繊維業が発展していたそうです。行田市の足袋も近い起源なのかな?と思ったら全く別の話のようです。

画像6

今回お邪魔した靴下工場さんは先代の方が手回しの靴下編み機を導入されて靴下の生産を始められて2代目だそうです。

画像7

工場で作られている靴下のほとんどはOEMでの生産(企業に依頼されて作っているもの)だそうですが、たむら靴下店さんはその靴下工場の社長さんの娘さんがされている靴下店で、OEM生産で余ってしまった糸などを再利用してオリジナルの靴下を作ってらっしゃいます。

奈良の靴下工場と違うところは、同じ地域に靴下工場が2件しかないこと。生産から仕上げなどの工程を自分の工場で行わないといけない。
靴下に蒸気を当てて仕上げをしてくれるセット工場も1軒しかないらしいです。

奈良でも後継者不足で廃業される工場も多いのですが、それでも近隣の工場や内職さんと協力して靴下を作る体制が残っています。

今季猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響で原料の仕入れも滞る可能性もあり、ますます苦しくなる。

でもね、こちらの靴下工場さん、とっても面白くて工夫されたモノづくりをされています。

画像1

杢(マーブル調)の靴下を作るのに、色をより合わせて糸を編むのですが、この機構はすごい!

画像2

普通に編んでしまうとトラ模様のようなシマシマの柄になってしまうのです。

画像3

より機という糸をよる機械をつける場合もあるのですが、糸のコーン巻きの芯を利用した手作りの機構でうまく糸を混ぜています!感動!!

画像4

こちらはベントレー製の靴下編み機。日本で動いているベントレー製の編み機はほとんどないのではないでしょうか?針数は42本(ちょっと朧気)だそうで、超極厚、もちもちの靴下が編めます!面白い!先代の社長さんが入れた機械だそうです。

画像5

ベントレーは今は車のメーカ-ですが、昔はこんなふうに編み機を作ってたんですね。トヨタやスズキも元は織機メーカー。編み機や織機はとても精密機器なんですよね。

画像8

たむら靴下店さん、社長さん、お世話になりました。
とっても興味深いお話をありがとうございました。

noteの更新も、せっかく行ってきた東京出張で見つけた靴下も、在宅ワークも、全部重すぎるつわりのせいで進みません・・・吐き気でトイレとお友達。世間の働く妊婦さんを尊敬します。
つらい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?