靴下のブラックボックス化!
こんにちは!くつとくつしたアナグマ屋の店主です。
靴下のセレクトショップを奈良県の香芝市でオープンするために孤軍奮闘しています。年末年始は体調がすぐれず、寝込んでしまったので、久しぶりのnoteです。寝込んでた1~2週間で体重が3㎏おちました。ジム通いでつちかった筋力全部持っていかれたよ・・・。
店主は靴下が好きなので、国産の靴下の普及について考えています。私が頑張らないと、靴下は多様性がなくなり、白い靴下だけの世界になってしまうと思うんです。
靴下って下着のようなもので、そんなにじろじろ見られるものではないので、効率だけを考えれば履き心地の良い、シンプルな靴下で安ければなんでも良いからです。
以前の勤め先はOEMといって、メーカーからの依頼で靴下を作る事を行っていました。OEMって、これと決まった靴下を作りたい!としっかりとした意思をもって依頼をくださるメーカーも居れば、こんな感じでこんなものをこの値段で作れますか?とフワッとした依頼の仕方をしてくるメーカーさんも居ます。
そんななか、たまに初めて靴下を企画したい方から連絡があります。
靴下って、機械によって作れるものが決まっているのです。
だいたい靴下を企画したい方が持ってこられる靴下を見て、できるできないを判断するのですが、ちょっと針の数(靴下の太さや厚みを決める円周の針の数)デザインが違うだけで、これはできません。と押し返していました。
こうすればできますよ。とか、提案できればいいのに。
きっと商売にならないと判断したんでしょうね。あと、メーカーさんの靴下に関する知識量が少なく、いちいちすべて説明していたら時間の無駄と判断したのかもしれません。(そう感じました)
こうやって初めて靴下を作りたいという人を突っぱねていました。
それが靴下という工業をブラックボックス化してるのでは?といつも感じていました。もちろん、工場さんによっては真摯に対応されているところもあると思います。
その時、そういう風に突っぱねてしまうのがとても残念で、ゆっくり靴下の製造について、説明してあげたいと思っていました。それが奈良の靴下工場の発展と靴下の普及につながると思うので。
ただ、靴下の製造って学べる機会、凄く少ないと思います。実際に勤めていても、職人技だから。とあまり論理的に製造について聞くことがありませんでした。糸の適番手などもテキスト化されていないので感覚なところもあります。
OEM薄利多売ですが、注文分をすべて引き取ってくださるので、在庫を持たなくていい。ただ、メーカーさんが欲しがる時期がだいたい被るので、ある程度精査しながら生産キャパを管理しなければなりません。
そういう事もあり、すべてを請け負うことはできない事情も知れたのでその職場に勤めてすごくよかったなと感じました。
今、私は靴下を好きで靴下を作る事は自己表現的な芸術家的な考えになるので、靴下を好きな私の役目は良い靴下を発掘してそれを世の中に広めることだと思っています。
学べる機会があまりにも少ないので、メーカーも初めてで靴下を作るとなると新規で参入しにくいかもしれません。靴下の企画会社を通して作ってもらうこともできますが、もっと知識をもって、欲しいんです。
靴下工場にいたときの知識を生かして靴下屋さんをしていきたいなと思います!
まだまだ靴下の種類は少ないですが、少しづつ仕入れていきます。
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