靴下沼
「店主を靴下沼に叩き込んだ運命の靴下」
履いた瞬間にわかる、いまだかつてないふんわりとした履き心地、繊細な色使い。
salvia(サルビア)の靴下に出会ったのは今から4年くらい前でしょうか
それまでは靴下ブランドというものを知らなくて、私がはじめてであった靴下ブランドかもしれません。
そもそも4年前というと今ほど靴下ブランドというものがポピュラーではなかったかもしれません。
3足1000円の靴下や、無印良品などで買った靴下しかはいたことのなかった私はサルビアの靴下との出会いはとても衝撃的でした。
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サルビアは、衣・食・住などの暮らしのなかに、「こんなものがあったらいいな」をかたちにしていく活動体です。
2000年にグラフィックデザイナー・セキユリヲさんの個人的なものづくりからはじまりました。
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サルビアの靴下は柔らかくてふんわりとしていて、それでもってとっても伸びる。しかも繊細な色遣いと柄遣い。
すべてが見たことのないものでした。
しかもサルビアの靴下の驚く点は、はき口の部分にメイクがされていないということです。
メイクというのは靴下の履き口の折り返しの部分で、大半の靴下はリブになっていて折り返しがあって、そこにゴムが入っています。
サルビアの靴下にはそれがない。はき口にゴムが入っていないとずり落ちてきてしまいそうで、入れないというのは靴下業界的にはあり得ないことだったかもしれません。(最近は増えましたが)
そして普通のくつしたより細い糸をたっぷり使っているから、
ガーゼのような質感で、 保温性にも発汗性にも優れています。
なんでずり落ちてこないかというと、靴下には大抵、編地につかわれている糸とは別に、収縮するゴムの糸を靴下全体に編み込んでいます。それによって全体が収縮する履き心地のいい靴下になるんですが、サルビアの靴下の場合、それだけで、ずり落ちないように調整されているのかと推測されます。
このふんわりとした編地は、たぶんなんですが、ドモク(漢字わからない)を荒けて編んでいるのだと思います。
編み機を回して編むときの糸の張りを調整して、ふんわりと編むことをドモクを粗ける(逆をドモクを詰めるという)というんですが、ドモクを粗けると編み機を動かすスピードを遅くしないといけません。
“昔ながらのゆっくり編み”で、素材も手間も時間もたっぷりかけて作るくつしたは、
現代の靴下を編む速度からすると、とても非効率な編み方だと思います。
と、いうのも実はこのサルビアの靴下を編んでいる新潟のくつした工房さんが取り上げられている雑誌を見たことがあって、
ゆっくり、手間をかけて、凄くこだわりのある方が作られているという話を読みました。
あえて少し大きく編んで、セット(蒸気をあてて形を整える工程)して少し縮みます。
なので小さく見えてもゆったり伸びるのです。
履けば履くほどやわらかくなる「ふんわりくつした」は、
ゴムが入っていないのでしめつけ感がなく、ふんわりとした履き心地。しっかり編み目の数があって、糸同士が支え合うので、ずり落ちません。
このサルビアの靴下で、是非とも皆さん、靴下沼へ落ちてみてください。
こちらからサルビア靴下買えます
https://meles.stores.jp/