同期と「かわいい」という言葉について話し合った
ひさしぶりの同期と過ごす休日。ふと「最近彼とどうなの」と問いかけると「昨日喧嘩した」と淡々とした口調で返事が返ってきた。
めずらしい。2つ下の彼女はいつも落ち着いていて、誰かと喧嘩をしているところなんて想像がつかない。それに彼のことを話すときはいつも、少しだけ口元を綻ばせて話すのに。
くわしい話を聞いていくと、どうやら彼に「かわいい」と言われたことが彼女の中で引っかかっていたらしいことがわかった。
「『かわいい』っていうのは問題じゃないんよ。何のことを『かわいい』って言ってて、それが何を表してるかが問題やねん。」
彼女いわく、彼がふざけていじってきて、その反応に困ったり焦ったりしている様子をみて「かわいい」と言ってくるらしい。
なるほどな、と思った。自分が同じ現状に出くわしたとき、モヤっとしそうだし、わりとイラっとしてしまいそうだし、何ならその相手とのその後の交流を制限するだろうな、くらいまで考えた。
そのあと彼女と話が盛り上がって、結論あえて男性と女性のふたくくりでわけていえば、男性のいう「かわいい」は自分の庇護下にある存在にいう言葉で対等じゃないことが多くて、女性の「かわいい」は母性本能からくる言葉だという結論に至った。
かわいいってむずかしい。