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ロンドンでKhruangbinのライブに行った。
好きなアーティストのgigにロンドンではじめて行った。
思い返せば、アーティストのライブに行くのは人生で2度目。
大学1年生の時に弟とBackstreet Boysのライブに行ったのが最初だった。
今回は、友達の夫婦がチケット1枚余っているからどう?って誘ってくれたのがきっかけだった。
ふとしたチャンスが舞い込んできた時に、躊躇なくYesと言えるように金銭の余裕とフレキシブルに予定を空けられるようなフッ軽さはいつになっても持っていたい。
gigが終わったあとに、3人でお揃いのMサイズのTシャツを買った。
Khruangbinは今回のワールドツアーでそれぞれの都市で限定のTシャツを販売しており、そのロンドン版を購入した。
gigが始まる前は気になっていたが、買うのを躊躇していた30ポンドのTシャツ。
ライブの終盤になるにつれて、Tシャツを購入をしようという思いが心の中で強くなっていき、講演後席を立った時に、友達も「グッズ購入したいんやけど」ということで、3人で売店に行った。
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そう、それほど、一部の隙もない圧巻のパフォーマンスだった。
緻密に構成されているのはもちろんそうなのだろうけど、たとえ即興でパフォーマンスをすることになったとしても、メンバー3人それぞれの持つセンスとかオーラで調和の取れた作品が自然と出来上がってくるんだろうな。
会場は、HammersmithにあるEventim Apolloという箱。
無駄な装飾はなく、シンプルな作りだが、照明や音響は最新の設備を搭載しているようだった。
照明のビームもステージ上だけでなく、観客席後方にまで飛んでくる。会場のどこにいても均等に綺麗な音が届いてきた。
最も惹かれたのが、舞台のセッティング。
舞台の真ん中に左右の袖に広がる10段ほどの階段があり、その階段を登ったところに正面より右に少しズレて大きな窓が3つ。
最新のアルバム A LA SALAのジャケットである窓をメインとした舞台のセッティングになっていた。
楽曲を聴いた時にイメージされる景色を、窓の外に見える景色を通して表現しているその演出がとても気に入った。
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わたしは窓が好き。
お店やお家に行った時に、その場所を好きになるかどうかは窓とその窓から見える景色が大きく影響する。
Khruangbinの最近の曲は歌詞がないものが多いけれど、初期の頃の歌詞のある曲をよく聴いている。
1.5時間のライブ後のアンコールで、初期のTimeやStill ALiveを演奏してくれた。
一緒に行ってた友達の1人がこう言ってた。
まだ駆け出しの頃って、設備の整った広い場所で、こんなにたくさんの観客に対して演奏することが叶わなかったけど、売れた今となっては、その当時はできなかったことをすることができて、それがバンドのおもしろいところよな〜。
なるほど、確かにそうだな。
ロンドンにきて、これまで関わったことのなかったバックグラウンドの人たちとたくさん友達になれた。
全然異なる道を歩んでいるが、どの人もロンドンが好きっていうところで繋がっていて、全く別の人間っていう感じがしないというか。
同じ出来事を経験した時に別の視点からみてることもあり、それをシェアできるのがとても楽しい。
ロンドンは興味関心のあることに対しての距離感が近い場所だと思う。
ここに来てよかったことのひとつが、音楽の世界が広がったことだ。
30度から180度くらいまでに開いた。
もっともっといろんな音楽の世界に行ってみよう。
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