わき毛の女の子

ロンドンの女の子はドキッとするくらいかっこいい。

彼女は、友達の下着のブランドの撮影に来てくれた子だった。

午後の撮影のメインモデルだった彼女は、Tシャツにバギージーンズというカジュアルな格好で現れ、元々知り合いだった撮影クルーのメンバーとリラックスとした感じで会話をしながら場の雰囲気に馴染んでいった。

自信に溢れているというよりは、ナチュラルで気さくな雰囲気のキュートな彼女は、最近飼い始めた猫が自分のことをお母さんだと思っているようなの〜という話をしながら腕にある引っ掻き傷を見せてくれた。

小柄でジンジャーショートヘアーの彼女は、メイクもヘアもお直し程度で、サラッとフィッティングに入っていた。

下着のフィッティングを終えた彼女は、ちょっぴりと恥ずかしそうな様子で撮影場所に戻ってきた。

そのブランドの世界観に、彼女ののチャーミングだけどちょっとエッジの効いた要素が相まって最高にマッチした様子で現れた。

かんわいい〜！

の声が思わず上がった。

みんなの反応をみて、楽しそうながらも恥ずかしそうな彼女の撮影が始まった。

とびっきりチャーミングな笑顔をした彼女は、どこを切り取っても可愛いく、見てる撮影クルーのこちらも思わず笑顔になった。

ポージングを変えて、腕を上げた彼女の脇は、何も処理のされていない状態だった。

彼女の雰囲気と、まったくもって無造作な脇のギャップに、私は心を鷲掴みにされた。

ありのままの自分でいることが自分にとってもっとも居心地の良い状態であることを知っていて、同時に、それが受け入れられる場所に自分が身を置いている、ということを彼女は知っているようだった。