シェア
メルボルンの片隅で
2022年12月14日 19:30
恋した夏の夜昼に飲んだカルーアがほんのり甘く体を包むもういっちゃってるの?と誰かが聞く生ぬるい潮風が海の響きを運び込みその調べに酔いして体は左右に動き出す海が奏でる音色には恋する予感の優しい囁き窓辺に佇み眺める景色は水平線に向かう太陽のオレンジ色の影が水面を射し一体となって溶け合う瞬間を待っていた夕方のコーストの街の賑わいはこれから起こる悦楽を待ちわ
2022年9月20日 14:22
都会の洗練された街並みも好き。自然の香りのする田舎の風景も好き。小洒落たレストランでの食事も好き。寂れたチャイニーズレストランでのご飯も好き。流行の服着て颯爽と歩くのも好き。ジーンズにブカブカのTシャツ着て歩くのも好き。目標に向かって努力するのも好き。なーんにもしないでボーっとしているのも好き。大きなことに挑戦するのも好き慎重に考えて行動するのも好き日本人の慎ましく静
2022年9月13日 21:23
うっすら開いたまぶた目に映るのは優しい日の光まだ眠気が体を包みベッドにふんわり溶け込んでいた扉をノックする 楽しげな風の音色つま先をそっとベッドの外に出してみる冷たい空気が 指を突き刺すことはもうない窓から差込む日差がすでに眩しくて時計をおもむろに引き寄せた気だるさを覚えながらベッドを抜け出し窓をあければ首をかしげて私を見つめるトカゲの子生暖かい春の風が 芝生の
2022年9月7日 15:04
ふと窓の外に目をやった春も間近というのにすぐ目の前の大きな木には葉の1つもついていない冬の名残を刻む木を茜色の空が包んでいる枝と枝の間に浮かぶのは赤い屋根が連なる町並み遥か向こうにかすむ平和に過ぎた今日に感謝して静かに時は流れていく今日もまた昨日と変わらぬ風景を穏やかな時間の中で厳かに見守る大きな木冬の名残を刻んでも春のように温かい静かに流れる時の中で森羅