シェア
メルボルンの片隅で
2024年1月30日 16:16
夢を越え宇宙を越え時空を越えあてもなく漂うどこに行きたいのかわからなくて空気や水やエネルギーのように引き寄せられるままに彷徨い続ける「何処に行きたい?」僅かな記憶の欠片から悲しい音色だけが流れる安らかに留まれる場所が見つかるまで…
2024年1月8日 19:07
全ての経験は祈りに代わる楽しかった経験嬉しかった経験『素晴らしい経験をありがとう』と笑顔で魂に語りかける美しい記憶は内なる世界を愛に満ちた優しい場所にしてゆく悲しかった経験怖かった経験『大丈夫安心して』と手をひき愛に満ちた内なる世界に連れていく私とわたしが出逢う場所何人も何事も評価する事なく素直な心情を受け入れ抱きしめる魂に微かな光が宿り
2023年12月8日 16:46
大脳辺縁系が正しく機能していません扁桃体が急激な負の感情を放出したため海馬にダメージを齎したようです取り出せるだけのデータをバックアップして大脳辺縁系を削除できますかそれともトラウマになっている過去の悍ましい記憶を大脳皮質から取り出して書き換えることは可能ですかどちらでも構いませんやって頂けたらと半分AIになっても良いんです感情はもう必要ありませんからAIが人間
2023年12月1日 15:48
鉄の扉を両手で開くと霧雨に包まれた街が視界に広がっていた小高い丘の上に建つこの家からは街全体を見下ろすことができるあの頃は雨に濡れたグレーの街が湿り気を含んだ黴臭さが私を陰鬱の果てへと押しやった変わらぬ信念と祈りを大空に掲げ見知らぬ敵から身を護り傷つきながら森を彷徨い戦い続けた希望に向けて最後の光の矢を放つ悲しみの果てに築き上げた魂のディストピアは燃え上がる
2023年11月22日 09:40
いつもと同じように鏡の前に立ち指でゆっくりと唇をなぞりながら口紅をつける長年愛用しているピンク色の口紅初めて買ったのはいつだっただろうあの頃の私と今の私ふふっと笑みが溢れた目尻と口元にできる笑い皺祖母譲りの頬骨悪戯に知識と知恵を詰め込んだけど瞳の奥に棲む私はあの頃と変わらない今にも壊れそうな脆いガラス細工自信がなくて不安でいつも「これで良いのかな?」
2023年11月12日 19:50
先日夢と現実の狭間でウトウトしていた時に見た不思議な光景を書いてみました。バン!空中でグラスボトルが音を立てて破裂した破片の一つ一つが繊細で柔らかな虹色を放ちながら放射状に広がっていく破片を見ていると重なる懐かしい感情があちこちの毛穴から込み上げてくるその様はスローモーションでやがて破片が緩やかに形を変えながら空間に漂うモレキュラーと溶け合っていく
2023年11月9日 22:11
眠れぬ夜微かな月の光が忘れていた傷跡を薄らと照らしたそっと指で触れてみるまだ痛いこの傷跡が完全に消える時がくるのだろうかこぼれ落ちた涙で傷跡を撫でたすると突然月明かりの方から柔らかな声がした「一人で我慢して苦しまないでいつでもあなたを見守っているから痛みを優しく抱きしめて星となって輝くまで」あ…月の妖精ありがとう😌✨
2023年10月30日 12:17
広がる暗闇をハンマーで叩く崩れ落ちるまで叩いて叩いてあちこちの裂け目から光の筋が差し込んで暗闇は星屑のように流れて落ちた粉々になった暗闇をそっと手に取り舐めてみる砂糖のように甘かった
2023年11月3日 11:16
何かを食す美味しくても不味くても食べたものはお腹の中で消化され血肉となり骨となり体を温め生きる力となる余分な物は形を変えて排出される何かを経験する楽しくても辛くても経験した事は脳のどこかで消化され知恵となり優しさとなり心を養い愛となる余分な感情は夢となって排出される
2023年10月18日 15:59
真夜中に人が吐いた二酸化炭素を観葉植物が吸う真夜中に観葉植物が吐いた酸素を人が吸う誰もが知ってる自然の摂理でも思う真夜中に人は心の痛みを混ぜて二酸化炭素を吐く真夜中に観葉植物は癒し成分を混ぜて酸素を吐く人が穏やかに眠れるように
2023年10月19日 15:31
暗闇に聞こえるシルバーフィッシュの呻き声銀色に光る魚の尾を震わせ床に落ちた人の垢や髪を貪る暗闇に聞こえるゴミ虫の衣擦れの音人の心の奥底に棲む汚いゴミを漁り衣をつむぐシルバーフィッシュは溢れゴミ虫の衣は膨れ上がる調理した肉もその生臭さは完全に取れず鼻先に血生臭さが残り屠殺された時の叫び声が聞こえてくる自由にならない手足喉に詰まった声誰か…誰か…次の生贄
2023年9月10日 17:51
欧米でよく売れる写真の一つがサンスター。太陽光を星が輝くように撮影した写真のことである。サンスターは、希望、夢が叶う、縁起が良いなど色々言われているらしい。私は、太陽の光が眩しくて、撮りたいと思う被写体が見つからないとサンスターを撮り始める。もちろん、最も美しく、縁起が良いサンスターは日の出直後。山の端であったり、木や岩の陰から輝く様を切り取る。カメラ側も、サンスターを撮るための設定を
2023年8月6日 16:08
有名ブランド店が立ち並ぶ大通りウインドウを横目に見ながら少しだけ時間を気にして歩いていた今日は面接の日だ昨日まで何度も練習したから大丈夫それでもまた頭の中で繰り返し繰り返しシミュレーションしていた完璧...絶対に上手くいく時々すれ違う人のことなど気にかけていられないよくありがちなこの街のグレーの空だが溢れる街のエナジーが街全体を灰色に染めることはない突然頭の中に艶か
2023年5月29日 14:15
白い霧が街全体を覆う朝天気予報では朝から晴れ冬の寒さの中に太陽の暖かさらしきものが僅かに混ざっている久しぶりに美しい朝だこんな日をカメラに全て収めたくて何かに導かれるように心は少し焦りながらいつものようにカメラを持って森に出かけた霧の中に朝陽がぼんやりと輝いている朧陽(おぼろび)とでも言うのだろうか私はこういう日を『天の門が開く日』と呼んでいる必ずと言ってよい