英語5文型をスピード解説【独学マルチリンガル基礎英語】
英語学習の基本中の基本、それが「5文型」です。ここの理解をないがしろにしてしまっている方もいるかもしれないのですが、地味に超重要です。文型を理解すれば、英語の文構造がスッキリわかり、文章の意味も正確に読み取れるようになります。今回は、5文型のルールやポイントを1記事でスピード解説していきます。
さて、英語の基本5文型は以下の5つです。
SV
SVC
SVO
SVOO
SVOC
では1つずつ見ていきましょう。
1. SV(主語 + 動詞)
ポイント:自動詞だけが使える
SVの文型では、動詞(V)が単独で完結します。ここで使われる動詞は「自動詞」であり、目的語を必要としません。
例えば:
Birds fly.(鳥は飛ぶ)S = Birds, V = fly
He runs.(彼は走る)S = He, V = runs
自動詞とは?:自動詞は、それ単体で意味が通じる動詞です。例えば、"go"(行く)、"sleep"(眠る)、"arrive"(到着する)などがあります。一方で目的語を必要とする動詞は「他動詞」と呼ばれます。一番最後に自動詞と他動詞の補足をしていますので、不安な方はそれも確認してみてください。
2. SVC(主語 + 動詞 + 補語)
ポイント:S = C
SVCの文型では、主語(S)と補語(C)はイコールの関係になります。補語(C)には主語の状態や性質を説明する役割があります。
例えば:
He is a teacher.(彼は先生です)S = He, V = is, C = a teacher(主語 = 補語)
The sky looks blue.(空は青く見える)S = The sky, V = looks, C = blue(主語 = 補語)
補語(C)になれるのは名詞または形容詞です。この文型では、CはSを説明する役割を果たすため、SとCが同じものや状態を指します。
3. SVO(主語 + 動詞 + 目的語)
ポイント:S ≠ O
SVOの文型では、主語(S)と目的語(O)は異なるものを指します。目的語(O)は、動作の対象となるものです。
例えば:
She likes cats.(彼女は猫が好きです)S = She, V = likes, O = cats(主語 ≠ 目的語)
They built a house.(彼らは家を建てました)S = They, V = built, O = a house(主語 ≠ 目的語)
目的語(O)になれるのは名詞だけです。この文型では、動作の対象が具体的に示されます。
4. SVOO(主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語)
この文型では、2つの目的語が使われます。1つ目の目的語(間接目的語)は「誰に」や「誰へ」を表し、2つ目の目的語(直接目的語)は「何を」を表します。
例えば:
She gave me a book.(彼女は私に本をくれた)S = She, V = gave, O1 = me, O2 = a book
He told us a story.(彼は私たちに物語を話した)S = He, V = told, O1 = us, O2 = a story
5. SVOC(主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)
ポイント:O = C
SVOCの文型では、目的語(O)と補語(C)がイコールの関係になります。補語(C)は目的語(O)を説明したり、その状態を補足したりします。
例えば:
They made him happy.(彼らは彼を幸せにした)S = They, V = made, O = him, C = happy(目的語 = 補語)
We elected her president.(私たちは彼女を社長に選んだ)S = We, V = elected, O = her, C = president(目的語 = 補語)
補語(C)になれるのは名詞と形容詞です。この文型では、CがOの状態や立場を表します。
自動詞と他動詞の違い
第1文型でも説明しましたが、英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」の2種類があります。
自動詞(intransitive verb):
主語の動作がそれだけで完結する。目的語は必要ない。
例:go(行く), sleep(眠る), arrive(到着する)
他動詞(transitive verb):
動作の対象(目的語)が必要。
例:eat(食べる), like(好きである), build(建てる)
例文で違いを確認しましょう:
自動詞:She sleeps.(彼女は眠る)
他動詞:She eats apples.(彼女はリンゴを食べる)
まとめ
英語の5文型を理解することで、文の構造や意味を明確に把握できるようになります。以下のポイントを押さえて、すっきり理解しておいてください!
SVC:S = C
SVO:S ≠ O
SV:動詞は自動詞のみ
SVOC:O = C
SVOO:目的語が2つ
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