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新卒で仕事が「しょうもない」と感じたときにしたこと①
山口周さんの「人生を変えたければ時間配分を変えろ」を読んだ。その中でスジの悪い仕事はできるだけ断捨離し、スジのいい仕事を選ぶと良いと論じている。全くその通り。異論はない。
世の中には、一生懸命に取り組むことによってどんどん自分と他者の人生を豊かにしてくれる「スジの良い仕事」と、どんなに一生懸命に取り組んでも、自分の豊かさにつながらない「スジの悪い仕事」があります。
でも、初めて仕事の世界に飛び込んだ20代の若手にとって、スジの良し悪しを判断するのは難しい。私は新卒の時、スジの悪い仕事も断れなかった。
スジのいい仕事をしたことがなかったし、どこに行けばできるのかも知らなかったからだ。
専門分野でのキャリアの一歩目をドキドキしながら踏み出した
10年前、私は大学院を卒業して、専門を生かせる職種に就いた。大卒で就職した友だちにようやく追いつき、私も世に貢献するのだとワクワクしていた。
ところが、会社に入って待っていた仕事は、頭を使わない単純作業ばかりだった。大学では自分で研究テーマを設定して、実験計画を立て、仮説検証していたのに、次のステップだと思った会社では、上司の指示に従って作業をするだけ。毎日黙々と図面の間違い探しをした。
私がしたいのはこれではないとすぐに思った。
何者でもないのに驕っているのだろうか
まだ入社して一年もたっていないけど、仕事に不満がある。でもその不満を口に出すことも、解消するために異動希望をだしたり、転職活動をしたりすることもためらわれた。その頃は入社したら3年は最低働くという風潮があったし、なによりも、社会にでたばかりの私が、仕事が「しょうもない」と不満を言うのは思い上がっているのではないか、と思った。
「スジのいい仕事」をしてみて振り返ると
あれから紆余曲折あり、スジのいい仕事をいくつか経験した後に思うことは、あの時振られた仕事には、スジの悪い仕事がたくさんあったということ。年次に関係なくスジのいい仕事はできるということを知らなかったから、しょうもない仕事を断ることも、やりたい仕事を「やりたいです!」と元気よく言うこともできず、不必要に悩んだ。
あの頃の自分が目の前にいたら声をかけたい。
あなたは驕っていないよ。まだスジのいい仕事をしたことがないだけ。
仕事がおもしろくないとじたばたして、大学の先生に「大学に戻ろうと思います」と相談する話はまた次回。