オリジナル短編脚本【フォチュカパラレル! ママ上といっしょ☆】
※思いついたので即行で書き下ろした、昊坂のオリジナル作品『フォーチュカロン』のパラレルワールド的小話です。府君とかろんが歌のお兄さんとお姉さんになっちゃったよ!! な短編ギャグ、少しでもお楽しみいただけましたら幸いです♡
*:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:**:;;;:*:;;;:*
ナレーション「都内某所のテレビ局。子供たちに大人気の教育番組『ママ上といっしょ』は、今日も元気に収録が開始された」
府君「よい子のみんな~! 『ママ上といっしょ』、はっじまーるよ~♪」
かろん「スタジオに遊びに来てくれたお友だちも、テレビの前のお友だちも、今日もたーっくさん、我を忘れつつ、歌って踊り狂おうね~!」
府君「テレビの前のみんな~! いっぱい視聴率を稼いでくれると、府君お兄さんとかろんお姉さんの出番が増えて、結果的にお兄さんたちの懐へギャランティが多めに入ってくるからよろしくね~!」
かろん「府君お兄さん、そういう汚いお話は、心の中だけでやろうね~!」
府君「さあ、この番組を今日初めて観たっていう、割とけしからんお友だちのために、自己紹介をしようか~。お兄さんの名前は泰山府君(たいざんふくん)! 1527歳の神様なのに年甲斐もなく半袖半ズボン着用を強制させられている、だいぶかわいそうなお兄さんだよ~!」
かろん「お姉さんは久川(ひさかわ)かろんっていうんだよ~! 府君お兄さんが台本にないことばっかりのたまうから、収録中は笑顔を保ちながらも、いつも胃がキリキリしがちな美少女現役高校生だよ~!」
府君「えっ、そんな迷惑かけてた……? じゃあ、かろんちゃん、あとでごめんねのベーゼを……」
かろん「わーい! そんなの全然全く、一切要らないよ~☆!」
府君「……さーて。今日のお歌に入ろうか~。まずは……」
子供「うわーい! 府君お兄さんのナマ足~グヘー!」
かろん「わー! 無邪気な男の子が、府君お兄さんのお手入れバッチリな足に飛びついてきた~! お兄さん、大人気だね~! ……って、府君さん? どうしました、急に地面に這いつくばって……?」
府君「ふふふー……(震)、実はお兄さん、今の無邪気な衝撃で、太ももの骨が逝っちゃったみたいなんだ(震)☆このままほふく前進で病院にかかってくるから、かろんお姉さんはうまく番組をつないでね~(震)!!」
かろん「えっ、ウソですよね!? 虚弱にも程があるでしょ!!? えぇ~……、ほんとにほふく前進で……? ウワ……ぁ、コレ、まじなヤツなんですか、うわー……!?」
子供たち「……(しーん)」
かろん「行っちゃった……。…………あの、どうするんですかこの空気……? 子供たちドン引きなんですけど……。 あのー、プロデューサー、収録日って延びないです? ……あ、無理……。ええと、あー……ハイ、わかりました、がんばって、みます……。え~っと。コホン!」
子供たち「……(ゴクリ)」
かろん「(ドン☆)よい子のみんな~! 府君お兄さんは大切なことを教えてくれたね!! 私たちのからだって、ひとりにつきひとつしかない、オンリーワンの宝物なんだ! 壊れかけたらしっかり病院へ行ってケアして、毎日を無理しない程度に精一杯、エンジョイしてゆこうね~!!」
ナレーション「この一見苦しまぎれのかろんお姉さんの発言は、意外にも子供たちをはじめ、腐った世の中に疲れきっていたママ上パパ上、ひいては専門家にも高く評価され、涙を流し感極まったあまり失神する者が続出。のちに天使の格言としてテレビ局前の石碑に刻まれ、後世まで語り継がれることとなるのである」
【完!!】
コウサカを応援してあげてもいいよ、という天使様からのご支援、ひっそりとお待ちしております🌸 いただいたサポートは、創作の際必要な参考書籍の購入等、作品向上のため、大切に遣わせていただけましたら、と思います……!✨